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ChatGPTを活用したメルマガ作成術 事前分析から振り返りまでプロンプトの書き方を解説

タイトルに合った本文作り 新PASONAの法則を活用

 メルマガのタイトルが決まった後は、タイトルに合った本文もChatGPTを使って構成する。藤井氏は、本文を考える際に「新PASONAの法則」というフレームワークを使って改善すると良いと説明する。このフレームワークは、「問題(Problem)」「親近感(Affinity)」「解決策(Solution)」「提案(Offer)」「絞り込み(Narrowing Down)」「行動(Action)」の英語の頭文字から名付けられたもので、これらの項目に沿って内容を考えていくことでターゲットの気持ちをより反映していくことができる。

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 ChatGPTに対して、この新PASONAの法則を活用してメール本文を考えるように指示出しを行うと、それぞれの項目に合わせた本文が出力されるという。

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 藤井氏は、この新PASONAの法則を使用することで気づいたChatGPTとの共創の良さを次のように語った。

「従来は、こうしたフレームワークを使おうとしても、その中身を埋めるのが大変だという課題がありました。しかし、ChatGPTの使用により取り入れやすくなりました。私自身は以前、メルマガの本文はランディングページの内容をそのまま送っていただけでしたが、ChatGPTを使って書き換えることでCVRが約10%改善した事例もあります」(藤井氏)

 メルマガのタイトルと本文が完成したら、いよいよメールの送付だ。ここではChatGPTの出番はなく、シャノンのようなMAツールを使って内容に応じたセグメントを設定して送ることを推奨している。

過去に送信したメルマガをChatGPTが分析・改善案の提案を実施

 本講演で紹介してきたケーススタディのメルマガは、次のスライドにあるA・Bの2種類のタイトルで実際に配信が行われた。その結果、両方ともCTRは平均よりやや良く、CVRはかなり良くなったという。なお、AとBのタイトルでは大きな差異は見られないという結果になった。

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 ただ、A・Bのタイトルで大きな差異がなくても、過去にMAで配信したメルマガのデータをChatGPTに読み込むことで、それぞれのメルマガがどういう結果だったのかという振り返りができると藤井氏は語った。

「まずはタイトルや配信日のほか、CTR、CVR、停止率といったMAで計測できる過去のデータをChatGPTに読み込ませ、理解してもらいます」(藤井氏)

 Excelファイルのような項目別のデータは、ChatGPTの「Advanced Data Analysis」という有料版の機能で読み込むことができる。

「過去のデータからクリック率が高いメールのタイトルに共通する要素をChatGPTに考えてもらい、成功しやすいパターンを出します。たとえば「疑問形・尖った表現」「期限や年度を明示」といった特定の要素のあるタイトルのメルマガが、クリック率が良い傾向にあるなどの分析結果を出してくれます」(藤井氏)

 こうした過去の配信の分析を踏まえ、今回のタイトルAとBそれぞれの分析や改善点、次のステップ、改善点を踏まえた訴求ポイント、新たなタイトル案を出してもらうよう指示出しを行うことも可能だ。

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 ここまでの工程を踏まえ、村尾氏は次のように感想を述べてセッションを締めくくった。

「実際にChatGPTを活用して仕事をしていくと、企画・作成術が大きく変わっていくと感じます。今後は、AIの進化でマーケターの仕事がAIに代わるのではなく、AIを使うマーケターとAIを使わないマーケターで差が開いていくと感じます。本日説明したようなプロンプトを活用すれば、従来のマーケティングで課題となってきた『コンテンツがなかなか作れない』という課題が解消され、ますますMAを活用するシーンが広がってゆくでしょう」(村尾氏)

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この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社シャノン

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2023/10/12 10:30 https://markezine.jp/article/detail/43571

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