楽天市場の未購入ユーザーにもアプローチが可能
秦(楽天):新広告ソリューションの開発背景を当社視点でもお話しします。楽天市場におけるメーカー様の流通額を拡大するにあたり、楽天市場の中での顧客接点はもちろん重要ですが、その接点が楽天市場内に限られてしまうことはハードルの一つになります。そこで、接触時間シェアが大きいSNSや外部メディアなど、楽天市場の外にいる会員とのコミュニケーションを強化し、彼らを楽天市場へ誘導することは有効だと捉えています。

秦(楽天):新広告ソリューションでは、Criteoのネットワーク上に存在する楽天会員へアプローチすることが可能です。「楽天市場では未購入だが、外部で購買行動を示しているユーザー」へのアプローチは、大きな可能性を秘めていると考えています。
──新広告ソリューションを活用すると、どのようなことが可能になるのでしょうか? 具体的な機能や広告主目線の魅力を教えてください。
日下部(Criteo):日本最大級のマーケットプレイスである楽天市場の購買データと、Criteoが保有する圧倒的なインベントリ(外部広告枠)を活用できる点が第一の魅力です。
また、CriteoのタグやAIエンジンを活用することで、CVやROASに基づいた広告の最適化を図れる点も魅力と言えます。さらに、ダイナミック広告だけでなく動画広告やリッチメディアなど、様々なフォーマットを活用した配信も可能です。
CPMの圧倒的な低さが魅力
──楽天グループ目線で、新広告ソリューションの魅力はどのような点にありますか?
澤見(楽天):Criteoは最適化エンジンの精度が非常に高いため、CPMが圧倒的に低い印象です。機械学習に基づいたAIエンジンによる最適化で、質の高いユーザーを楽天市場へ送客できる点は、大きな魅力だと考えています。

秦(楽天):Criteoとは10年来、様々な取り組みを重ねているため、楽天のあらゆるサービスにCriteoのタグが実装されています。このような基盤があるからこそ、CriteoのAIエンジンを効果的に活用し、ポテンシャルの高い購買層を捉えて最適化を行うなど、深い領域までスピード感をもって進められるのだと思います。
──どのような課題や目的を持つ企業に、この新広告ソリューションを活用してほしいですか?
松尾(Criteo):「新商品のプロモーション」「新規顧客層へのアプローチ」「売上の最大化」「解像度の高いユーザーインサイトの取得」など、主に四つの目的に応じて活用いただけます。楽天市場を離脱したユーザーの再訪を促すリターゲティングも可能です。楽天市場に商品を掲載しており、今述べたような目的をお持ちのメーカー様には、ぜひ活用いただきたいと考えています。