SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのセミナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第109号(2025年1月号)
特集「2024→2025 キーパーソンによる予測と展望」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

イベントレポート

香りを摂る?THREEが都市型生活者をターゲットにマインドフルネスを提案、世界のウェルネス領域へ挑戦

 化粧品ブランドの「THREE(スリー)」が15周年を迎えた。美の価値観は、社会の変化の影響を大きく受け、時代の移り変わりとともに変化していく。化粧品ブランドは、常に時代の一歩先を見据えて、日々生活者に向き合っているだろう。THREEが15周年の節目に発表したのは、ビューティだけに留まらない、都市型生活者のウェルネスに寄り添う新カテゴリだ。本稿では、都内で開催された新カテゴリ戦略発表会の一部をレポートする。

先回りで時代の「美」を捉えてきたTHREE

 スキンケア・メイクアップブランドの「THREE(スリー)」が、新カテゴリ「Scented Alchemy(センティッド・アルケミー)」をスタートする。ターゲットは、全世界の都市型生活者。ストレスフルな生活者の本能を解放するため、「香りを摂る」というコンセプトで芳香とサイエンスを掛け合わせたプロダクトを展開していく。

 ブランドを運営するACRO社の企業理念『とぎすまされた感性で「時代の美」を創る』のとおり、THREEは現代の人々のニーズを先回りで捉えた美の在り方を提案してきた。社会の変化にともない、「美」をとりまく価値観は大きく変わってきている。THREEがいま新カテゴリで香りにフォーカスするのには、どのような背景があるのだろうか?

現代の生活者に寄り添い、マインドメンテナンス×香りを提案

 THREEがこれからの時代を考えていく際にフォーカスを当てたのは、次の3つのキーワード(変化)だ。発表会に登壇したACRO 代表取締役社長の宮﨑稔章氏は「これらの変化は今に始まったものではないが、加速度的に人々の中での実感値が高まっていると考える。THREEはこれからの時代に必要な“新たなビューティ・ウェルネス”の体験を創出していく」と話した。

1.自然環境:夏の猛暑日が続き、7月の平均気温が過去最高を記録するなど、「四季」が薄れてきているのは多くの人が実感している通り。こうした自然環境の変化は日本だけでなく世界中で起きており、これから「季節感」が再定義されていくと思われる。

2.脳内環境:24時間いつでもどこでも情報に接続できる時代、望まなくても脳内には大量の視覚情報が流れてくる。人々の「脳疲労」がピークを迎えるのも近いのではないか。

3.社会環境:国際情勢を見ると「分断」が進み、相反する意見や価値観が拮抗している。まさに正解なき時代の始まりに、人々はいま立っているのではないか。

 こうした背景を踏まえ、THREEが新たな領域として展開するのが、嗅ぐ・塗るに次ぐ第三の香りの領域=摂る香りである。香りは0.2秒で脳に届くと言われており、最短距離で人間の本能にアプローチすることができる。ストレスや情報で思考疲れしている都市型生活者のマインドメンテナンスのひと時にTHREEが寄り添うわけだ。

 THREEは元々ディレクターズブランドの気質が強く、プロダクトの企画・開発はディレクターのクリエイティビティが起点となることが多かった。しかし、THREEのブランドマネージャー枡浩史氏によると、今回の新カテゴリは開発の行程から変え、デプスインタビューなど生活者インサイトの調査・分析も取り入れたそうだ。

次のページ
THREEがハードグミを?香りを飲む・食べる・吸うという斬新な提案

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2025/02/12 08:00 https://markezine.jp/article/detail/48348

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング