THREEがハードグミを?香りを飲む・食べる・吸うという斬新な提案
では、「香りを摂る」とは具体的にどのようなプロダクト体験になるのか?
新カテゴリ「Scented Alchemy」では、香りを“飲む”、香りを“食べる”、香りを“吸う”という3つの芳香スタイルを提案している。これまでもTHREEはスキンケアやフレグランスのカテゴリで香りの力をふんだんに取り入れてきたが、ダイレクトに香りを摂取するという提案は化粧品ブランドとしては新しく、チャレンジングである。
![](https://mz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/48348/48348_fb.jpg)
1.香りを“飲む”
![THREE センティッドアルケミー ディスティルド ノンアルコールジン&アルコールジン※2025年3月26日発売](https://mz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/48348/48348_3.jpg)
新潟県の健康食品・酒類メーカー「越後薬草」とコラボレーションして開発したノンアルコールジン&アルコールジン。スキンケアやフレグランスなど鼻を経由して感じる香りを「鼻先香」と呼ぶのに対し、口中を経由して感じる香りを「口中香」と呼ぶ。ジンを口の中に含むことで、その口中香を味わうのが、この商品のポイントだ。
2.香りを“食べる”
![THREE センティッドアルケミー チューンズ(全3種、各3,240円)※2025年3月26日発売](https://mz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/48348/48348_2.jpg)
何かしらに追われながら、毎日を忙しく過ごしている都市型生活者のすきま時間に気分転換を提供するのが、このハードグミ。咀嚼しながら香りでリフレッシュしたり、スイッチのON/OFFをしたりと、気分転換のお共になる。
3.香りを“吸う”
![THREE センティッドアルケミー イントゥフロー バイ ブリーザー(全3種、各3,300円)](https://mz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/48348/48348_1.jpg)
従来からある“深呼吸”をアップデートする深呼吸デバイスも。使い切り型のデバイスで、右側の吸い口から空気を吸い込むと、水蒸気に閉じ込めた香りが口中に入ってくる。タバコと違い、もちろん体に負担はない。
また、新カテゴリ「Scented Alchemy」では、香りとともに3秒目を閉じてひと呼吸する「THREE-BREATH」を提案しており、ジン・グミ・深呼吸デバイスいずれも使用する際はゆっくり呼吸することを推奨している。
ブランドの強みを磨き、世界のウェルネス領域へ
THREEは、これまでも国産精油を原料にこだわった香りを大事にしてきた。香りの力を取り入れるという提案は新カテゴリ「Scented Alchemy」でゼロから始まるものではない。原料の生産からホリスティックな視点に立った香りの研究まで、THREEにはこれまで培ってきたものがある。
国産精油ならではの品質や効果効能はまだ認知されていないが、近い将来、グローバルにおいて「国産精油」はクワイエットかつラグジュアリーな選択になるはず、と確信しているそうだ。代表の宮﨑稔章氏は、15周年を迎えたTHREEのこれからの展望を次のように話していた。
「私たちは人間の自然体で美しい在り方を起点に様々な発想を膨らませている。それは年齢や性別、民族、国籍などを問わず、世界中の人々に感じていただける価値の探求に他ならない。科学された香りから創出される革新的な体験を通して、ビューティに留まらない、世界のウェルネス領域へ挑戦していきたい」(宮﨑稔章氏)
マインドフルネス、ウェルネス、ウェルビーイングといったキーワードと既存事業の共通項を探し、ヘルスケア領域に進出する動きは強まっている。既存の概念にとらわれない化粧品ブランドの新たな挑戦として、THREEの新カテゴリに注目したい。