ADKが顧客を「数字」で見ずにアプローチできる最大の武器とは?
━━従来の広告プロモーションと、ADKが提供するアプローチの決定的な違いはどこにありますか。
三橋:最も大きな違いは、生活者を数字だけで捉えず、経済軸と同時に「心理軸」を徹底的に見ることです。私たちは「X-Pack(エックスパック)」という、心理軸と経済軸を掛け合わせた独自のフレームワークを活用しています。
顧客が今「ビッグファン」なのか「ライトファン」なのかを常にセグメント分析し、それぞれの心理を動かすアプローチでファン度が上がっていく仕組みを最適化しています。
末本:もう一つの違いは、「ビジネスの多層化」の設計にあります。単一の商材を売るだけでなく、会員化やコミュニティ化、流通接点の拡張など、複数の収益ポイントをどこでどう作れるかを設計します。
一般的なブランディング活動との違いを問われることが多いのですが、IP的な視点の最大の特徴は単発の施策単位ではなく、複数接点を含めた全体設計で投資対効果を考える点にあります。
複数の回収ポイントをあらかじめ用意しておく設計だからこそ、手前のステップではブランドの価値を育てることに全力投球できるのです。
三橋:もちろん、それらはデータサイエンティストによる深い分析という、確かな左脳的バックアップの元で行われます。
「この活動が、どの事業の収益に何億円貢献したか」を定量的な数字で可視化できるからこそ、企業も投資の意思決定ができます。
コスパに飲まれず愛され続ける、ファングロースパートナーの未来
━━ADKが目指す、日本発の「IPを基点としたブランド・事業開発」の未来図をお聞かせください。
末本:これからの時代、ブランドが「意味を持った存在」になれなければ、価格競争の激しい薄利多売か、効率論だけのマーケティングで戦い続ける未来しかありません。
私たちは、クライアント企業に対して「何を言うか」をカタチにする広告会社に見えていたかもしれません。私たちがずっと持ってきた、生活者から「愛され続ける関係性や理由」を共に考え作り出す会社としての本質をより進化させていきたいと思っています。
そしてこの進化は、当社がもつ、IP・エンタメ事業会社としての顔と広告会社としての顔の両方をかけあわせるからこそ、提供できる新しい価値だと自負しています。
三橋:昔から愛され続けている国民的IPを見ると、一見何も変わっていないように思えますが、実は時代に合わせて少しずつ変化を加えています。「いつまでも変わらなくていいよね」と言われるために、裏側でどのような変化を作っていくべきか。企業の変えてはならない核を守りつつ、時代の空気に合わせてアップデートしていく支援をより強めていきたいですね。
末本:その本質を進化させるためには、商品スペックの説明に終始せず、ブランドがまとっている世界観によって日々の生活が少し浮き立つような「体験の核と拡張」の設計をまず中心に置く、ということだと考えています。ADKが持つ、IP・エンタメ事業会社としての顔と、広告会社としての顔の両方を掛け合わせるからこそ、ご提供できる新しい価値だと自負しています。
三橋:私たちは「ファングロースパートナー」として、一過性のキャンペーンで終わる関係ではなく、クライアント企業とファンが長く良好に繋がり、売上も収益も共に高めていけるような伴走を続けてまいります。

