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MarkeZine Day 2025 Retail

アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」

わずかな改善の余地を見逃すな!もっと魅力的なランディングページをつくるテクニック


最後の仕掛けでCVRアップを狙おう

 クリックする時、自らの意思だけでアクションを起こしているとおおよそのヒトが思うだろう。ここにこんなデータがある。申し込みボタンに暖色系、特に「赤」で配置すると一般的に押されやすい傾向にあるという。

 赤は「炎」や「血」のイメージを喚起させ危険を察知させる意味もあり、本能的に目に入りやすい色と言われている。信号機や警報機などにほぼ赤が使われるのも、ヒトが識別する色の中で最も視認性の高い色である事と、本能によって惹きつけられる効果を狙ったためだ。このようにヒトは色の力で行動を左右される生き物なのだ。では単純に赤色のボタンを置くことが正解なのだろうか? 答えは「ノー」だ。

 例えば、一般的な医療系サイトのベースカラーは青や青緑色といった鎮静作用のあるカラーでまとめられていることが多い。その中に補色や対照色である赤色を使うことによって、画面の中には刺激的なイメージが生まれる。赤の登場回数や使用面積による影響はあるものの、少なくとも医療系サイトにおいて「刺激」は不要であり、このシチュエーションではユーザーに不安と不快感を与えてしまうのだ。

 勿論、ゴールであるボタンを目立たせることは間違いではない。しかし重視すべきは、ビジネスモデルに合った一貫性のあるページデザインとゴールなのだ。女性はピンク、お年寄りなら茶色が好みだろうといった色の先入観は捨て、デザインと心理的観点から拾いあげたカラーリングでの申し込みボタン設置をお薦めしたい。

視認性と一貫性をバランスよく

 最終関門のゴールが、ユーザーの無意識下に働きかけアクションを促す仕掛けになっていれば、取りこぼしを防ぐことができCVRアップが期待できるだろう。

おわりに

 試行錯誤を繰り返してきたランディングページにも、幾分か手を加えられる分野が残されている可能性を感じていただけただろうか。LPOに“100%”の共通ロジックが存在しない分、デザイン面での創意工夫次第でさらなる成果の最大化を図ることができるだろう。

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この記事の著者

義村 めぐみ(ヨシムラ メグミ)

株式会社アイレップ LPOグループ LPOコンサルティングチーム Webデザイナー

電算写植オペレーターの経験を経てデジタルプリプレス会社へ転職。DTPオペレーターとしてファッション雑誌やクロスワード系雑誌など様々な業種の紙媒体制作を担当。2000年インターネットの世界に飛び込みWebデザイナーへと転身...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/05/07 13:11 https://markezine.jp/article/detail/6674

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