テキストマイニングでコメント内容を簡単分析・日ごとの定量把握も可能
テキストマイニングツールとして、さらにアクティブサポート用ツールとしても使えるGLUE Webマイニング。多数の機能を備えているわけだが、それぞれの用途でどのような機能が使えるのか、ケースごとに紹介していこう。
まずはクチコミ情報の調査をする場合。テキスト分析の機能としては、出現頻度の高いワードについてのランキング表示、出現頻度・関連性を視覚化したキーワード群のマップ表示などの機能を備えている。
また、テキスト分析した内容ごとにカテゴリ分けし、その件数を日別・月別に集計、グラフ化する定量把握も可能だ。
早期対応が必要なユーザーを容易に判別、CRM連携も可能
ソーシャルメディアの監視/アクティブサポート目的で利用する場合について。GLUEを使うことで、mixi、Twitter、Facebook、ブログなどをクロール対象にして、自社製品・サービスに対してユーザーの声が上がってきていないか、いち早く検出することができる。
表出してきたユーザーの声については、自動判定してネガティブなものなら赤色、ポジティブなものなら緑色に色付けして一覧表示される。ネガティブな発言を識別しやすくなるので、迅速な対応が可能になり、必要な声を見落とすことがなくなるはずだ。
なお、既存の社内CRMシステムとの連携や、複数担当者での共有・管理にも対応。既存のワークフローの中に組み込んで使いやすくなっている。
競合製品/サイトの価格調査。集計結果はコピー&ペーストでPowerPointなどに転載
続いて、競合製品や競合サイトの価格調査を行うケース。例えば、「毎週月・水に、指定の20サイトで、自社製品すべての価格を調べる」「毎日、6時、12時、18時、24時の時点で、競合10サイトで液晶テレビ100製品の値段を調査する」といったことが行える。
具体的な機能としては、最高・最低価格の差分集計、平均価格の自動集計などがある。収集したデータを自分の望む形でグラフ化して、コピー&ペーストでExcelやPowerPointに貼り付けて使用することもできる。また、著しく安い価格付けのサイトを見つけた場合など、情報元ページを見て確認したい時には、詳細項目から直接飛べるようになっている。
Amazon.comやタオバオなど、米中のECサイトのクローリングにも対応
GLUE Webマイニングは、海外サイトを翻訳し、調査対象にすることもできる。Amazon.comや中国最大のECサイトであるタオバオなどをクロールすることで、アメリカや中国での評判を追うことも可能だ。
例えば、中国での製品レビュー数や平均評価点の推移を拾っていくことで、「数カ月前から急にレビュー数が増えて評価点が急落した」という動きをつかめれば、偽物品が出回ったシグナルと解釈し、早期に対策を打つことができるようになるだろう。