利用アプリ数は増加傾向、ECカテゴリーが伸長
スマートフォンから月に1回以上利用するアプリケーション(以下、アプリ)の個数は、2年前の27個から3個増加し30個となった。また、月に2回以上利用するアプリは19個から22個、10回以上利用するアプリは9個から12個とそれぞれ3個ずつ利用数が増加した。
月に1回以上利用されているアプリのカテゴリーをみると、1位はゲームや動画を含む「エンターテイメント」で、ついで「効率化/ツール」、「サーチ、ポータルとコミュニティ」となり、2年前と同様のランキングとなった。
ほぼすべてのカテゴリーで微増となっていましたが、4位の「Eコマース」は1.2個増加し、唯一、1個以上増加したカテゴリーだった。
図中には含まれていないが、増加の原因は2つ見られ、「Amazonアプリ」や「楽天市場」などのECアプリの利用率が全体的に増加したことと、月間利用者1,000万人を超える「メルカリ」など、2年前はまだ利用者の少なかった「フリマアプリ」が大きく成長したことが要因となっていた。
スマホの利用時間が長いほど、利用するアプリ数は多い
スマートフォンの利用者を利用時間が長い順に並べ、上位20%をヘビーユーザー、下位の20%をライトユーザーに分け、それぞれのアプリ利用個数を見ると、月に1回以上利用するアプリの個数はライトユーザーが13個であったのに対し、ヘビーユーザーは43個となっていた。
10回以上利用するアプリでは、ライトユーザーが4個であったのに対し、ヘビーユーザーは18個となり、利用時間の長いヘビーユーザーはアプリの利用個数も多いことがわかった。
また、月に10回以上利用されるアプリの利用率上位は、ライトユーザーがメールやポータルや検索、ヘビーユーザーはゲームやSNSとなっており、利用されるアプリの種類が異なることがわかった。
同社シニアアナリストの今田智仁氏は、「スマートフォン広告を利用して幅広い層にリーチしたい場合は、ライトユーザー、ミドルユーザー、ヘビーユーザーのそれぞれの層が定期的に利用しているアプリを把握し、的確にコミュニケーションをしなくてはなりません。今回はライトユーザー、ヘビーユーザーを利用時間別で定義し、定番のアプリを見てきましたが、広告主は男女や年代など自社のターゲット属性において、どのようなアプリが定番アプリとして利用されているのかを定期的に把握することが重要でしょう」と見解を示している。
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