今日は「検索」と「時間帯」に関するお話です
突然ですが、みなさんはどんな時にスマホで検索エンジンを使いますか?
通勤電車の中、ランチ中、テレビを見ながら……生活の必需品として溶け込んでいるスマホなので、あらゆるシーンでの利用が考えられますね。あまりに使用頻度が高くて具体的に利用シーンが思い浮かばない方もいるかもしれません。
そこで今回は、いちユーザーとしては意識することが少ないであろう「検索」と「時間帯」の関係性について、弊社広告掲載面であるNTTドコモ「dメニュー」での検索データから次のような切り口で、自由研究してみたいと思います。
- 検索のピークタイムはいつ?
- 曜日によって検索傾向って変わるの?
- キーワードによって検索される時間帯って変わるの?
検索のピークタイムっていつ? 曜日ごとの違いはあるの?
下のグラフは、2017年2月のとある1週間での曜日×時間帯別の検索数推移を表現したものです。
検索のピークタイムは、曜日を問わず20時~22時台にあることが一目でおわかりいただけると思います。この時間帯は曜日を問わず、自由な時間を過ごしている人が多く、検索数が増加しやすいことは納得しやすいのではないでしょうか。また、この時間帯はいわゆる「ゴールデンタイム」であり、テレビを見ながらの検索が増えやすいことも想定されます。
一方で、平日と土日で顕著な違いが出るのが昼間の検索傾向です。平日は仕事の合間の昼休みにあたる12時台にのみ検索数が突出するのに対して、土日はピークタイムの夜間に向けてゆるやかに上昇していることがわかります。ここからは、スマホに触れることがないユーザーも土日には昼間から利用している、と想像されます。
「あのキーワード」が最も検索されている時間帯
全体的な曜日別・時間帯別の検索傾向がわかったところで、キーワード単位に粒度を落として特徴的な傾向を見てみましょう。
「ニュース」のキーワード検索
まずは「ニュース」を含むキーワード検索から。平日や土曜日は昼休みにあたる時間での検索数が全体平均よりも際立っており、夜のピークタイムに次ぐボリュームとなっています。スキマ時間に利用されるコンテンツの特性をよく表していますね。また土曜日も平日と同様に推移していることも、後述の他キーワードと比較して特徴的です。
「レシピ」「マクドナルド」のキーワード検索
続いて「レシピ」を含むキーワード検索。夕食前の時間にかけてピークに近づいていく推移は、前述の全体傾向とは異なる動きながらキーワードの特性上納得のいく推移かと思います。
食生活に関するところで、「マクドナルド」の検索傾向も調べてみました。平日はランチ・ディナーの時間帯の検索数が増える傾向を示す一方、土日のランチ時間帯は平日の約2~4倍の検索数を記録しています。土日のマクドナルドが家族連れで賑わっているイメージは持ちやすいと思いますが、検索傾向もそのイメージ通りに推移しています。
この連載は?
本連載はマーケティングにおけるデジタル活用情報を伝えるウェブメディア、「D2Cスマイル」の記事を、MarkeZine向けに再編集した出張版です。出典元はこちらです。