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チャットボットだから相談できた…アルコール依存症の子供達を救ったFacebookメッセンジャー施策

説教じみた口調で「未成年はお酒を飲まない!」と伝えても、未成年は飲酒は止めないかもしれません。そこで、子供達が普段使っているFacebookメッセンジャーとチャットボットをうまく組み合わせた事例をご紹介します。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日に更新です。

キャンペーン概要

 時期:2017年
 国名:ブラジル
 企業/ブランド:Alcoholics Anonymous
 業種:非営利団体

助けてくれたのはFBで現れた「見知らぬ友だち」

 10代の若者による飲酒が深刻な問題となっている、ブラジル。

 友達同士の集まりやパーティーなどで中学生・高校生がお酒を飲むそうなのですが、心と体が未成熟な時期に常習的に飲酒をすることにより、アルコール依存症を発症してしまう子供が大勢いるといいます。

 アルコール依存症になってしまった場合、お酒を断つための精神療法のひとつとして活用されているのが、AA(アルコホーリクス・アノニマス)と呼ばれるアルコール依存症患者の自助グループへの参加。同じ問題を抱える者同士が集まって自分の辛い体験や悩みを打ち明け、互いに共感しながら依存からの回復を目指します。

 今回ブラジルのAAは、飲酒問題に苦しむ若者たちを助けるため、Facebookメッセンジャーのチャットボットを活用した斬新な取り組み「Anonymous Friend」を実施しました。

 これまでのAAミーティングをもとに、実際に依存症を克服した人たちの体験談やエピソードなどをリサーチしてボットに学習させ、ティーンエイジャーからの問いかけに的確に答えられるようにしたのです。

 以下はそのやりとりの一例。若くしてお酒の制御がきかなくなってしまったことをたしなめるのではなく、共に悩み、共感するような内容となっています。

 「こんにちは、僕はロボット。君のちからになるよ。」

 「私は週末だけ飲むんだけど、これは依存症?」

 「アルコール依存症は、進行性のある病気なんだ。僕も週末だけ飲んでいたけど、次第にその週末が月曜日から始まるようになってしまったんだ。」

 「人見知りだから、パーティーでは酔わないと楽しめないんだ。」

 「お酒を飲むと、ホウレンソウを食べたポパイみたいになれるよね。」

 実際に集会に足を運ぶことはやはり恥ずかしいと感じても、オンラインで悩みを相談できるのであれば敷居はかなり低くなるはず……という狙いは見事あたり、サービスをスタートしてわずか1週間で10万人が利用。オンラインニュースでも紹介され、大きな反響を呼びました。

 “チャットボットの特性”を巧みに活かして、子供たちの健康と将来を守るためのきっかけをプロデュースした取組みでした。

先週の紹介キャンペーン

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 記事転載元:AdGang

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