SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

定期誌『MarkeZine』特集

企業間データ連携でビジネスを創出 FinTechを機に広がるAPIエコノミー

 FinTechという言葉と同時に今広がりつつあるのが、API公開によって形成されつつある経済圏「APIエコノミー」だ。金融業界をはじめ、不動産や医療情報といった様々な業界でのAPI公開や活用が進むことで、異業種間の連携による新規ビジネスの創出や、ユーザーの利便性向上などが実現している。日本アイ・ビー・エムの早川ゆき氏は、「技術的には相当のことが実現可能な状態。さらなる発展の課題は、社会的な理解が進むことでは」と話す。

※本記事は、2018年11月25日刊行の定期誌『MarkeZine』35号に掲載したものです。

安全にデータ連携できるAPIがビジネスを生み出す

日本アイ・ビー・エム株式会社 クラウドテクニカル・セールス統括部
エグゼクティブ・アーキテクト 早川ゆき(はやかわ・ゆき)氏

東京外国語大学卒業後、日本IBM入社。DBスペシャリストとして有名ECサイト構築を複数経験した後、IBMアジアパシフィックに出向、アジア諸国とコラボレーションしてWebアプリケーション提案を推進した。日本IBM帰任後はメガバンク担当ソフトウエア・アーキテクトとしてグローバル・システム連携を推進。現在はIBMCloud所属エグゼクティブ・アーキテクトとしてインテグレーション分野を担当。業界を超えるAPIエコノミーの魅力に大いに共感し、多様な業界にてAPIエコノミー推進を提案している。

――早川さんは、FinTechやAPIエコノミーについて複数のメディアが主催するセミナーなどに登壇され、その可能性を解説されています。ただ、ご自身はFinTechの専門家というわけではない、と。アーキテクトという肩書きでいらっしゃいますが、APIの専門家なのですか?

 APIの専門家ではなく、元々はシステム設計者であるアーキテクトという役割の中で、システム同士をつなぐインテグレーション・アーキテクチャの専門家なんです。その“つなぐ”という点では、以前は別の技術が主流でしたが、この5年ほどでAPIがアプリ開発者を中心に大きく支持されてきて、それに応じる形でベンダーがAPI管理ソリューションを出してきました。当社も「IBM API Connect」という製品をクラウド事業本部が提供しており、アーキテクトが企業のAPI公開を推進するようになりました。

 当初、API管理ソリューションを紹介するセミナーなどをしていたのですが、そのうち「そもそもまだ管理するAPIがない。どういうAPIを作ればビジネスに役立つのか」という相談が増えてきたので、製品紹介ではなくAPIエコノミー自体の理解促進を担うようになったんです。APIは確かに金融系から活用が始まり、それがわかりやすかったのでFinTechとセットで語られることが多いですが、業界を問わず活かせる技術です。海外には既に多様な事例があり、日本でも保険や運輸、旅行、不動産、医療・健康、ファッション、行政機関などの業界で模索が始まっており、どんどんおもしろくなっているところです。

――APIは、必ずしも金融業界に紐付く技術ではないのですね。

 そうなんです。したがって「APIエコノミー」とは金融に限らず、安全性を保って企業間や企業と個人との間でデータ連携をして、新たなビジネスを生み出す経済圏、と言い換えられるかと思います。

この記事はプレミアム記事(有料)です。ご利用にはMarkeZineプレミアムのご契約が必要です。

有料記事が読み放題!初月300円キャンペーン中!

プレミアムサービス詳細はこちら
※初めてMarkeZineプレミアム個人会員をご利用のお客様に限り利用可能です。
※お一人様1回限り有効です。

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラスをご契約の方は
・こちらから電子版(誌面)を閲覧できます。
・チームメンバーをユーザーとして登録することができます。
 ユーザー登録は管理者アカウントで手続きしてください。
 手続き方法の詳細はこちら

次のページ
改正銀行法でFinTech促進

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
定期誌『MarkeZine』特集連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2018/11/26 13:45 https://markezine.jp/article/detail/29711

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング