※本記事は、2019年10月25日刊行の定期誌『MarkeZine』46号に掲載したものです。
本日のお題
あなたは飲料メーカーのマーケターです。商品の売上は右肩上がりで伸びているものの、どんな人が自分の商品のファンであるかわからず、コミュニケーションの方法に悩んでいました。どのような施策を実施しますか?
回答者は……
キリンホールディングス株式会社 デジタルマーケティング部 加藤美侑氏
2015年にキリンホールディングスへ入社。氷結、クラフトビール、プラズマ乳酸菌配合シリーズiMUSE等のブランドコミュニケーション担当を経て、2018年10月よりキリンビールのSNS(Twitter・Facebook・Instagram・note)を担当。
ファンを可視化し、交流する手段を探していた
――はじめに、note公式アカウントを立ち上げた経緯を教えてください。
当社では、「お客様がいる場所にキリンもいたい」という想いの下、主要SNSのほとんどで公式アカウントを立ち上げています。新たにnote公式アカウントを開設したのは、今までのSNSでは難しかった「想いを込めた長文コンテンツ」を通じて、キリンのファンを可視化し、よりつながりを深めたいと考えたからです。キリンの商品は基本的にマスプロダクトですが、実は一つひとつのブランドにこのような想いが込められているんだよということを伝えたかったんですよね。
またnoteは若年層のユーザーが多く、若い方たちに、キリンの想いを込めた長文コンテンツを読んでもらえる場として活用できそうだなと。noteでは、「これからの乾杯を考える」というミッションを掲げ、キリンの各ブランドが持つストーリーや想いを丁寧に伝え、共感していただけるユーザーと一緒に「これからの乾杯」を考える場を作ることを目指しています。
共感していただけるユーザーを中心にコミュニティを形成できれば、企業好意形成やブランド体験向上に寄与できるはず。そこから、最終的には事業貢献に結び付くメディアに成長させたいと考えています。