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「コンテンツは定点観測しながら育てていく」SEOのプロが語るリライトの作法

効果検証の期間を把握し、適切な振り返りを

 次に、Check、効果検証のステップ。数回のリライトで成果が出ないと諦めて放置してしまうのはよくあるケースだ。そういった失敗を避けるためにも、効果検証の指標と、効果が出るまでに必要なおおよその期間を押さえておくのが良い。

 優先順位付けの解説で、1~5位のクリック率を高める施策は効果が出やすいと述べた。それは上図の左列にある通り、成果を決めるのが検索ユーザーだからだ。変更されたタイトルを見て検索ユーザーがクリックするかどうか決めるため、リライトされた瞬間から反応が見込めるだろう。コンバージョンはクリックの次のステップなのでクリック率よりは検証期間が少し長めになる。

 一方で、順位を決めるのはGoogleである。リライトされた本文を読み込み他のサイトと比較して評価するため、その順位が反映されるにはある程度時間がかかる。

 木村氏は「『効果検証の期間はどうしたらいいですか』と質問をよくいただくが、このように誰が効果を決めるのかという考え方で期間を決めると良いと思います」と語った。

 最後に、PDCAのAction、リライトの再実行のポイントについて説明された。

 「リライトは、1回で劇的な変化が出る場合もあればそうでない場合も多い」と木村氏。セッション冒頭でリライトの効果について説明があった通り、10本リライトして効果が出るのは平均6本。うち倍のセッション数になるのは5本なのだ。そのため、少しずつ変化を加えながら粘り強く取り組む必要がある。

 PLAN-Bでも「SEO対策」という重要キーワードで順位が落ちてしまったことがあったという。その際、約2ヵ月間にわたり3~4回リライトを繰り返し、1位を回復した。

 リライトにおけるPDCAのポイントを一通り解説した木村氏は再度、表を掲示し「この表は非常にシンプルで、不要なものは削除しているので、ぜひ御社にお持ち帰り、活用ください」とまとめた。

SEARCH WRITEで改善~効果検証を完結

 最後に、PLAN-Bが提供するSEO支援ツール「SEARCH WRITE」が紹介された。

 コンテンツSEOで早く、多くの効果を出すためには、ここまで説明されたPDCAサイクルに加え3C分析が重要だ。

 とはいえPDCAと3C分析の継続は非常に難しい。アナリティクスやサーチコンソールを開き、スプレッドシートで管理し、キーワード調査ツールなどで市場を見ていく――。これにはツール活用のための知見や時間を要し、企業にとってハードルが高い。

 それに「皆様の時間はもっと他の施策に使っていただきたい」と木村氏はいう。戦略の立案や、部内の連携、ホワイトペーパーの作成、KPIの設計など、重要な業務は多くあるはずだ。

 そこで、SEOに必要な3C分析からPDCAを回す作業まで、一気通貫で実行できるのが「SEARCH WRITE」というツールだ。

 「SEARCH WRITE」が提供する価値は3つ。5,200社のSEO支援実績に基づいた「知識提供」、効果検証まで1つのツールで完結することによる「時間削減」、人ではなくツール内にナレッジをためることによる「知見蓄積」。優先順位やリライトすべき対象の選定などの改善提案だけでなく、効果検証や振り返りまでこのツール1つで完結するわけだ。

 「SEOは非常に長い道のりなので、いかに自社にナレッジをためるかも重要。また、ツールを触る時間も短縮して、自社の強みを模索したり、体制を作ったりすることにリソースを割いていただくことが、中長期的に見て御社がSEOで成功する近道だと思います」

 木村氏はこのように語り、セッションを終えた。

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この記事の著者

尾高 志保(オダカ シホ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/07/26 10:00 https://markezine.jp/article/detail/38710

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