ビジネスのスピード感が激変!
MZ:他にどのようなインパクトがありましたか?
桐本(泰):2022年7月にZoomおよびNeat製品を導入したのですが、それまで当社は、コロナ禍の影響の中なんとか持ちこたえているような状態でした。しかし今はZoomを活用することで、商談や打ち合わせのスピード感が格段に上がったと実感しています。
桐本(順):東京のクライアントや三越店スタッフ、輪島の工房と、それぞれ別の場所からZoomを通して商談に参加ができます。店舗(輪島の「漆のスタジオ」)からであれば求められた品をすぐに出して説明できますし、話し合いの内容も濃いものになり、双方の納得感が違うと感じます。
私たちの商材は高価なため、購入の判断までに時間を要する場合も少なくありません。それでもこれだけ実感があるのは、すごいことだと思います。
あわせて私たちが大切にしていることは、闇雲に発信するのではなく、自社の価値を届けるべきところをリサーチしたうえでコミュニケーションを取っていくこと。Zoomであれば、オンラインであってもお客様とリアルで会ったような信頼関係を築ける点が、最大の魅力だと感じています。
お客様とZoomで接点を作ることで、来店への心理的なハードルがぐっと下がり、「“あのお店”に行ってみたい」とわざわざ当店を選んでいらしてくださっています。海外のお客様が実際に来店された際は、対面で会うのは初めてなのにまるで友達のように会話ができたこともありました。
桐本(泰):先ほど紹介した出産祝いに購入いただいた家族のように、ECサイトへの流入・購入でもZoomを活用してご案内することで、器のお手入れ方法などお客様の気になる点も気軽にやり取りできます。物理的な距離を超えて、店頭でスタッフから商品説明を受けたような気持ちでの買い物体験が実現できていると思います。
Zoomを接点に、リアルや海外へと漆製品を届けていきたい
MZ:日本の伝統工業を国内外に発信・展開する企業として、貴社の今後の展望についてお聞かせください。
桐本(泰):私たちの工房は、交通の面では足を運ぶのが大変な地域です。私はずっとお客様のもとに飛んでいける「どこでもドア」が欲しいと思っていました。今、ZoomやNeat製品の機能を最大限に活用することでまさに「どこでもドア」のように、お客様との物理的な距離が縮んだと感じます。
ECサイトでなんでも購入できる中、企業は「何を伝えるか」を持たないと埋もれてしまいます。オンラインの接点であってもどこかで「リアルで見るともっと良いよ」とお客様に誘導できるかがカギになるのではないでしょうか。
オンラインのコミュニケーションはゴールではなく、そこからいかに「実際に行きたい」とお客様に感じてもらえるかが、生き残っていく上で一番重要だと思います。私たちも漆製品ができるまでのストーリーや、長持ちさせる方法など、様々な情報発信を構想しているところです。
桐本(順):私は海外の方向けに、色々な情報を英語で発信していきたいと考えています。日本の伝統文化に触れたいと考える海外観光客の方にとって、能登半島も漆器も認知が高いとはいえません。
つまり、潜在的なニーズがある方々にまだ届けられていない。だからこそ漆製品を通じて日本文化の良さを味わっていただきたいですし、Zoomはそのために欠かせない存在だと思っています。
商品の魅力を伝え、顧客接点を生み出すZoomソリューション
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