そのKPIは経営指標と直結しているか
長:データが増えるとKPIも増え、何を追いかければよいのかわからなくなるケースや、KPIを追いかけることだけを考えてしまうケースも多くあります。佐々木さんのKPIに対する考え方をお聞かせください。
佐々木:弊社にも「KPIの設定からコミットしてもらいたい」という相談が増えてきており、企業様が悩みやすいポイントですよね。
KPIは、経営指標と直結しているかどうかが重要です。たとえば、売り上げや利益に強い相関性のある指標などが挙げられます。
長:相談にいらっしゃる企業様の中にも、顧客理解のKPIが事業の売り上げから離れてしまっているケースがあります。そもそも顧客は売り上げの源泉です。売り上げに強い相関性を持つ顧客指標を追いかけ、それを伸ばすことによって、短期だけでなく中長期的な売り上げ増加も見通すことが可能になる。そのようなKPIを設定することが大事ですね。
「最初に相談したいパートナー」を目指して
長:今後の展望をお聞かせください。
佐々木:マーケティング課題に直面した企業様が「最初にマクロミルに相談したい」と想起いただけるような伴走パートナーを目指しています。実現させるためには、スピーディに有効データを提供することに加え、最新のデータ知見に基づき企業様のマーケティング活動を統合的に支援できる体制を整えています。グループ全体でテクノロジーと人材への投資を強化し、マクロミル独自のマーケティングソリューション開発を進めています。
この重要な変革期にM-Forceの参画が決まり、一緒に多くのシナジーを生み出していけるのがとても楽しみです。
長:そうですね。今回マクロミルグループに加わることでシナジーを産み、より価値ある革新的なソリューションを提供できたらいいですよね。
なお企業活動の本質は「顧客」にとって価値のある商品やサービスを提供することであり、それを目的として、課題の解決や意思決定を正確に無駄なく行う必要があります。だからこそ「顧客」をどのように理解するかを改めて考えることは、やはり重要ですよね。
佐々木さん、本日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。