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LPから離脱する人々を「顧客体験を損なわずCVへ導く」AIチャットボット×LINE活用

AIチャットボット×LINE公式アカウントの相乗効果とは?

――ここからは取り組みについて、AIチャットボットとLINE公式アカウントの活用部分をそれぞれ詳しくうかがいたいと思います。まずはAIチャットボットついて教えてください。

大槻:AIチャットボットでは、企業の意向にそった回答を生成しつつ、ユーザーが知りたい情報をきちんと提供できることが大切です。デライトチューブでは、「企業の伝えたいこと」と「ユーザーが知りたいこと」を両立させ、記事コンテンツを制作しています。テアトルアカデミー様の事例の場合は、既に当社が制作し蓄積してきた記事コンテンツの内容を生かして、チャットボットを設計しました。そのため、ユーザーの質問に答えながら自然にCVやLINE公式アカウントへの遷移を促すことが可能です。

株式会社デライトチューブ ソリューション部 大槻 あかね氏
株式会社デライトチューブ ソリューション部 大槻 あかね氏

――オーディション申し込みなどの直接CVと、LINE公式アカウントの友だち登録のどちらを促すかの判断はどこでされるのですか?

大槻:ユーザーの質問の温度感に合わせて、コミュニケーションを変えています。たとえば「この年齢で本当に声優になれるのか?」と悩む方に対しては、オーディションのご案内ではなく、LINEで行える声優の適性検査をご紹介します。

ユーザーの質問とAIチャットボットの提案イメージ
ユーザーの質問とAIチャットボットの提案イメージ

友だち追加から1週間でCVへ

――LINE公式アカウントでは具体的にどのようなことをしているのですか?

岡地:CVに至らない理由をユーザーごとに明確にし、一人ひとりに合わせた情報を提供することで気持ちに変化を起こしています。

 前提として、友だち追加への誘導画面は、AIチャットボット以外ではブラウザバックなどの離脱アクションを条件にして、ポップアップで表示します。広告LPの離脱ユーザーは、一定の興味はあるもののCVにつながらない理由があると考えられるため、商品・サービスを押し出すようなものではなく、診断や適性チェックなどユーザーの悩みに寄り添うようなコンテンツをクッションとして入れ込むことで、友だち登録を促しています。友だち登録をしていただいたユーザーには複数のアンケートを行うことで、ユーザーの特徴を把握し、パーソナライズした情報を発信します。

LINE公式アカウント運用イメージ
LINE公式アカウント運用イメージ

 たとえば、赤ちゃんモデルやキッズモデルの場合は、保護者の方にエントリーいただくことになるので、お子様の特徴を伺う質問をします。よく笑うのか、人見知りなのか、新しいことに興味を示しやすいのか、などです。よく笑う子なら「人と触れ合う撮影現場でも交流が上手でしょうからモデル向きですよ」など、お子様の持つ素質から活躍できるポイントを一緒に探り、提示します。こうすることで、エントリーへの意欲を高め、オーディションへの参加に向けて背中を押すコミュニケーションが可能になります。

――ナーチャリングして意欲を高めていくのはCVまでの期間が長くなりそうですね。

岡地:実はそうでもないんです。CVの大半は友だち追加から1週間以内に発生しています。LINE内でのパーソナライズされたコミュニケーションを通して疑問や不安などをきちんと払拭できているのだと思います。

 本ソリューションパッケージは集客からCVまでにフォーカスした施策ですが、ユーザーとの継続的なコミュニケーションや施策を実施できるLINE公式アカウントはCV後のCRM領域にも強みを持っています。

 たとえば、LINE上でエントリー内容の確認・変更ができるようにしたり、オーディションのリマインドを送信したり、AIや有人チャットと連携してカスタマーサポートを行えるようにしたりするなど、エントリー後のフォローアップへの活用も考えられます。また、友だち登録済みのユーザーに、周囲で芸能・エンタメ領域に向いていそうな方を紹介してもらい、紹介者とオーディション参加者の双方に特典がもらえるキャンペーンをLINEで実施するのも有効かもしれません。

ミロゴス株式会社 事業推進部 マーケティンググループ 岡地 優宜氏
ミロゴス株式会社 事業推進部 マーケティンググループ 岡地 優宜氏

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:ミロゴス株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2024/12/27 10:00 https://markezine.jp/article/detail/47613

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