低迷する株式市場を反映して、証券会社サイトの総利用時間は今年に入って低水準で推移しており、6月の総利用時間である約6.2億分は、過去最高となった2006年1月の約10.6億分の約40%減となった。オンライントレードサイトの利用時間は株価指数との相関が高く、株価の上昇局面では増加、下降局面では減少する傾向がみられるという。
6月の利用時間を個別に見ると、SBI証券(旧SBI イー・トレード証券)が約2.1億分で2位以下を大きく引き離してトップとなり、利用者数でも唯一100万人を超えている。2位は大和証券、3位はFX人気を反映してFX専門の外為どっとコムが続いている。また、老舗のひまわり証券も10位にランクインしている。
ネットレイティングス代表取締役社長兼ニールセン・オンラインチーフアナリストの萩原雅之氏は「オンライントレードサイトの利用と株価の連動は、投資家マインドを考えると当然の結果。その一方で金融商品取引とインターネットの親和性の高さは、FX専門サイトの数や訪問者数の増加としてあらわれている」と分析している。
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