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MarkeZine Day 2010レポート

「スマートフォン一辺倒は、時期尚早」
最新データから読み解くモバイルの検索動向とSEO対策手法


データから読み解くPCとモバイルの最新検索動向

 モバイル検索は、1語での検索が多く、ユーザーにとっては検索しづらいのではないかと思われがちであるが、最近の統計では、2語で絞り込む検索は全体の50%を占め、2語以上の検索は全体の65%を占めているという。

 この背景には、検索エンジンの精度が高まったことと、ユーザーのリテラシー向上にあると渡邉氏は語った。検索結果の閲覧ページ数においても、複数ページの閲覧はしないといった印象もあるが、実際にはPCの場合と変わらず、3ページ目までの閲覧が85%を占めている。

 次に、渡邉氏は具体的な検索キーワードを用いて、最新の検索動向について解説した。検索回数においてモバイルとPCに逆転現象が起こっているワードがあるという。「着うた」「着メロ」「デコメ」「きせかえ」などのモバイルコンテンツや、「カラコン」(カラーコンタクト)や「バイト」のワードでは、PCよりも圧倒的に多く検索されている。

 また、「流産」「中絶」「ダイエット」「デブ」「ハゲ」など、個人のコンプレックス系のワードにおいてもPCより検索ボリュームが多い。PCが普及したとはいえ、個人で1台という時代にはなっていない。加えてPCでは検索の履歴も残るので、より個人的なワードでの検索はモバイルを活用していることが推測される。

 加えて渡邉氏は意外な人気ワードとして『中古車』を挙げた「中古車系の弊社のクライアント様がPCもモバイルも一生懸命SEOをやっていて、色んなキーワードで順位が上がっている状況です。そんな中でモバイルからの見積依頼が多く、成約率も高いといった情報もあります」とPCを持っていないような世代、地方のユーザーが検索するようなものから徐々にモバイルの方が多くなっている現象が起こっているとした。

次のページ
モバイル特有の主要6検索エンジンについて

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

 就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・翻訳ツールなど...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/11/18 21:25 https://markezine.jp/article/detail/12214

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