Rocket Fuelは今年5月、1026名の消費者を対象に、自動車保険、生命保険、住宅保険を提供している保険会社についての調査結果を発表した。
ある商品やサービスのジャンルで、消費者にまっさきに思い浮かべてもらうことを"Top-of-mind awareness(純粋想起)"と呼ぶ。これはメーカー企業が目指すポジショニングのひとつだ。今回の調査で、この純粋想起の相関係数を見ると、自動車保険では0.83、住宅保険においては0.87となっており、市場シェアと高い相関関係を持つことが明らかになった。
自動車保険と生命保険においてデジタルディスプレイ広告は高い効果を発揮。ブランドの純粋想起を高めるのにテレビの9倍もの効果があり、これはテレビ広告が飽和状態にあるためだと分析している。
また、消費者の10人に1人は、6か月以内に保険会社を変える可能性があり、その要因は「価格」49%、「評判」17%となっている。消費者が新しい保険の契約を行う、あるいは見積を依頼しやすいのは木曜日、午後6時から9時の間。広告を見てから8時間以内に最もコンバージョンしやすいと言える。
また、保険広告のパフォーマンスを向上させる、デジタルクリエイティブの5つのポイントを紹介した。
●アニメーションはコンバージョン率向上に寄与しない
アニメーションを使った広告はクリックスルー率を64%高めたが、コンバージョン率の改善は見られなかった。
●青か赤が背景色の広告は最も効果が高い
青か赤が背景色の広告はコンバージョン率が平均より20%高く、クリックスルー率のパフォーマンスも向上した。
●人の顔はコンバージョン率を向上させる
人間や人間の顔を使った広告は、それらを含まない広告よりも177%高いコンバージョン率をもたらした。
●「今すぐお申込みを」がCTAに効果的
CTA(Call to Action)で最もコンバージョン率が高い文言は「今すぐお申込みを(Apply Now)」で、「見積をとる(Get a Quote)」の80%も高い結果となった。
●価格情報はあってもなくても同じ
価格情報はあってもなくても同様のパフォーマンスとなった。これは保険広告において、価格にフォーカスしたメッセージが飽和状態のためと考えられる。
【関連記事】
・広告主は動画広告活用に何を期待するのか?【オプト調査】
・ログリー、高いCTR実現する媒体向けネイティブ広告支援システム 「logly lift for Publisher」
・Rubicon Project、「Business Insider」とプライベートエクスチェンジ構築
・資生堂、2014年秋冬トレンドカラー分析結果の3次元グラフ使ったクリエイティブを展示
・広告効果をクリエイティブに紐付けて一元管理!クリエイターズマッチ「ADFlow Banner Pool」新機能リリース