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未来を「つくる」天才を育てる学校“BAPA”に迫る

PARTY中村洋基氏とバスキュール馬場鑑平氏に聞く「BAPA」1期目の反省と、2期目の取り組み

デジタルの普及で「面白いルール」の幅も広げられる

――クリエイターがマーケティングの領域まで担えるという可能性を感じます

中村氏:流れ星のアイディアは分類的にPRに近いかもしれませんね。デジタルが広がって、クリエイターが「やり方」を開発しやすくなったのだと思います。例えば、30秒のTVCMを見てる時に、スマホを操作したらCMの中身が変わったら、と着想したとします。昔は、そんなことできるわけないだろ、で終わっていた。けれど今はできるかもしれない、に変わって来ています。

 少し話が飛びますが、新商品の広告等は正直、生活者にとっては重要な情報ではありません。見向きもされないわけです。振り向いてもらうためには、生活者にとってどうでも良いものを、どうでも良くないものにする必要がある。意識を転換させるためには、興味関心の境に面白いルールを作らないといけません。例えば、面白い遊びを作って、その奥に商品の情報があればいい。もしくは、渾然一体になっていればいいわけです。

 僕らクリエイターはその面白いルールを考えることが仕事です。そして、テクノロジーによって実現できる幅が、知らないうちに広くなってきている。この観点から行くと、もしかしたら、マーケターと変わらなくなってくる部分もあるかもしれません。

馬場氏:いつの間にか役割を越境してるということが、今の時代、とても大事なのかもしれませんね。

BAPAを踏み台にしてほしい

――最後に、今後BAPAで教えていきたいことや、目指すところを教えてください。

中村氏:僕が教えることは何もありませんね。どちらかというと、才能ある人間が自発的に動ける機会をBAPAで作って、そこから僕自身も若い人の考えに触れたいと考えています。ですから、そのようにBAPAがもっとうまく機能する場になるようにしていきたい。素晴らしい人たちがBAPAに来てくれたという意味で、目的の半分がクリアしていると思います。残りの半分、これは卒業制作などでクリアできればと思います。

馬場氏:多くの生徒さんがBAPAを一つの踏み台にしてくれればと思います。1期生に卒業制作として「MASS RHYTHM(マスリズム)」という作品を作ったチームがあります。彼らは卒展でも良い評価を受けていたのですが、BAPAが終わってからもずっとMASS RHYTHMをブラッシュアップし続けていました。そして、国際的な広告賞を受賞されています。BAPAがゴールではなくて、世界的に認められるところまで突き詰められるのは素晴らしいと思います。彼らのように、皆さんが活躍の場を外に拡げ、頑張ってくれると嬉しいですね。

 

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この記事の著者

伊藤 桃子(編集部)(イトウモモコ)

MarkeZine編集部員です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/05/19 14:00 https://markezine.jp/article/detail/22291

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