インテージは、IXT(イクスト)が収集、蓄積しているスマートテレビ視聴ログを、メディアプランニングへの活用を可能とすべく付加価値化を行い、「Media Gauge」のテレビデータとして、11月より提供を開始する。
「Media Gauge」はビッグデータやIoTデータを活用し、あらゆるメディアの計測データを、より詳細・正確にマーケティングに活用できるデータとして価値化し提供するサービス。そして今回第1弾として提供を開始するのが、「Media Gauge TV」だ。
これは複数のテレビメーカーから収集した、ネットに結線されたスマートテレビと録画機の視聴ログをクレンジングし、統一フォーマットで標準化・構造化した視聴データとなっている。都道府県別にとどまらず、一部エリアでは市区町村別でもデータを見ることが可能になっている。また以下3つの特徴を持っている。
特長1:複数のテレビメーカーからデータ収集しているが、メーカーの偏りを抑えたデータになっている。複数メーカーからの視聴ログを統一フォーマットで標準化・構造化していることから、視聴データとして集計分析に利用できる。
特長2:全国のテレビ47万台・録画機52万台(2017年8月現在)から情報を収集。都道府県別の地デジだけではなく、チャンネル数が多く視聴者数の少ないBS、CSも視聴データを確認することができる。
特長3:15秒単位で視聴行動を把握することができる。番組やCMのメタ情報と照合し、CMごとの接触や、放送シーンごとの流入流出を詳細に把握することができる。
さらに同社はこのデータを活用した取り組みの第1弾としてエリア間・時系列での比較を可能とするSCREEN INDEX(SI値:テレビ視聴台数推定値)を提供する。
SI値は、全国都道府県単位の世帯数とテレビ保有台数をベースに推計したもので、この値を活用することにより、エリア間の偏りが調整されたテレビ視聴台数の実数が算出でき、番組やCMが映っているテレビの台数を全国計やエリア別、時系列で比較できる。
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