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【楽天インサイト×キーパーソン対談】生活者の意識と行動を捉えるデータインサイトの未来(AD)

ブラックボックス化した生活者の意志決定 その解明に挑む新生・楽天インサイト

楽天インサイトの二つのミッション

田村:そうですね、生活者のデータを活用するためにも、企業は生活者に対して、「信頼に足る企業である」と示し続ける必要がある。それはそのまま、現代においてはマーケティングの質を表します。すなわち質の高いマーケティングとは、生活者に信頼される企業活動である、と。これは業界の反省点でもありますが、誤ってクリックさせるような広告や、いつまでも追ってくる広告は、決して生活者が求めているものではありません。また、そのような広告を評価してしまうようなデータ活用では、なかなか信頼は生まれない。本来、マーケティング成果の指標定義自体が、生活者の信頼を得られるもので、データ活用はそこにつながらなければならないと思います。

加治:そうした問題を強く意識された上での、楽天インサイトへのリブランディングなのですね。具体的にどういうミッションを見据えていらっしゃるのですか?

田村:先ほどお話ししたマーケティングの本質、つまり「顧客の創造」とそれに続く「マーケティング成果の最大化」の2点に、行動データと意識データを活用したインサイト発掘をもって貢献していくことを柱として掲げています。私が2012年に楽天グループに参画したとき、楽天IDをシングルソースとしてグループ全体で極めて多様なビジネス領域をカバーしていることに驚きました。人のインサイトは、行動データと意識データの掛け合わせによって洞察できますが、両方の種類のデータが豊富にあるため、インサイトへの迫り方が非常にユニークです。楽天がカバーするデータ領域は実はガーファー各社よりも広く、さらに、ビッグデータに加えて国内最大規模のリサーチパネルも有しているため、独自性ある価値が提供できる基盤が揃っています。

伝統手法と新興手法のハイブリッド

加治:そこは私も期待するところです。御社のコンセプト図を拝見して特に興味を引かれたのは、左側の従来的なリサーチ手法に加えて、右側の行動データに基づく新しい分析手法の組み合わせで深い洞察が可能になるだろうという点です。

楽天インサイトが手がける領域のコンセプト図
楽天インサイトが手がける領域のコンセプト図

田村:そこに注目いただけて嬉しいです。ビッグデータとデータサイエンスの掛け合わせで新しい手法も発展していますが、一方で、インタビューやアンケートのように「人が人に聞いて深層心理を探る」というアナログな人間味のある手法でしか得られない“真理”も必ずあります。そういった部分は、我々が蓄積したコアアセットとして大事にしていきます。そうした意識データと、楽天IDを軸に得られるフルファネルの行動データを掛け合わせて、我々にしかできないユニークなインサイト発掘を極めていきます。もちろん、様々なデータを統合して示唆を出してゆくプロフェッショナル人材の価値も我々の強みとして大切にしてゆきたいと思います。

アクセンチュア株式会社 チーフ・マーケティング・イノベーター 加治 慶光

 青山学院大学経済学部卒業。富士銀行、東急エージェンシー・インターナショナル、レオ・バーネット協同を経て、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院にてMBA修了。日本コカ・コーラ勤務の後、タイム・ワーナーで映画宣伝部長、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントで、バイス・プレジデントマーケティング統括などを歴任。日産自動車にて高級車担当マーケティング・ダイレクターを務める。2016年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会にエグゼクティブ・ディレクターとして出向。内閣官房官邸国際広報室参事官を経て、現職。文部科学省参与も務めている。

楽天インサイト株式会社 代表取締役社長 田村 篤司

 2002年に東京大学法学部を卒業後、米国系総合金融グループであるシティグループ(東京)に入社。シティバンク銀行及び日興シティグループ証券にて、主に投資銀行業務に従事。2009年ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院にてMBA取得。米国系戦略コンサルティング会社であるブーズアンドカンパニー(東京)での勤務を経て、2012年に楽天インサイトに入社。楽天インサイトでは、分析組織の強化を進めながら、海外リサーチ事業の強化(海外10拠点)、ビッグデータ分析組織の設置や広告事業との提携などを手がける。2016年より現職。

楽天インサイト株式会社 事業企画部 部長 伴 果純

 米国系ビジネスソリューションベンダーのSAS Institute Japanにて、ビッグデータ分析業務に従事した後、日本コカ・コーラ、日産自動車にてマーケティングリサーチ及びグローバルマーケティング戦略策定を担当。MarketShare社(本社:ロサンゼルス)ではマーケティング投資配分の最適化、マーケティング・メディア戦略のコンサルテーションを提供。アダストリア(本社:東京、アパレル製造小売業)のマーケティング部部長、CRM部部長を経て、2017年より楽天インサイトへ参画。関西学院大学社会学部(社会心理学)卒業、滋賀大学大学院経済学研究科修了(経営学修士)。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2018/08/24 10:00 https://markezine.jp/article/detail/28489

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