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統括編集長インタビュー

“AIバカ”野口竜司氏、ZOZOグループへ 金山、濱渦、野口の起業家トリオで描くAIファーストな事業


起業家が集まり、楽しめる環境

金山:でも最初は、まさか退職されると思っていなかったんで、AI化を進めていくために誰かいい人いませんかと相談しに行ったんですよね。そしたら「私です」と言われて(笑)。まずは野口さんが事業支援する1社として、今後僕らが何をすべきかについて提案してもらったんです。それがやっぱり抜群に良かった。

濱渦:さらに、この我の強い2人とうまくやってくれる懐の広さ(笑)。それで2人でどうしたら入ってもらえるか作戦会議です。

金山:出せるカード全部出そう、何出せる? って。

押久保:(笑)。確かにZOZOさんはグループを挙げてAI活用を推進されていますし、データ量を考えると可能性がすごく大きいですね。ZOZOに対してはどういう印象でしたか?

野口:そうですね、もちろん注目していました。VASILY(※金山氏が起業した会社)がZOZO傘下になったときも、衝撃的ではありましたが、とてもいい道を選ばれたなと思っていました。

 その後もスタープレーヤーが続々と入っていますし、魅力ある場所なんだろうな、と。グループの経営理念である「いい人をつくる」というのも、シンプルですが、必須の条件としてなかなか社内に徹底できることじゃないので、好感をもっていました。何より、今現在の2人がとても楽しそうなんですよね。

金山:今がいちばん楽しいですね。VASILYを経営していた頃も楽しかったけど、こっちの方が楽しい。余裕で越えてきてます。

濱渦:僕もグループ傘下になって4年目ですが、今がいちばん。起業家が楽しめる環境だと思います。

グループの持つアセットを最大限に活かす

押久保:では改めて、ZOZOテクノロジーズとアラタナにおける野口さんのミッションをうかがえますか?

野口:中期的には、先ほど話が上がったように、ZOZOを日本一AIを活用している会社にしていきます。 ZOZOテクノロジーズでは、VP of AI driven business、そしてイノベーション推進部の部長という2つの肩書きをもらいました。

 グループが持つアセットを最大限に活用しながら、AIでビジネスを推進していくとともに、AIを中心にあらゆる領域で新しい仕掛けを生み出していきます。ユーザーのCX向上だったり、国内外のテクノロジー会社とのアライアンスやM&Aなども範疇です。

 アラタナでは、これまでのECサイト構築や物流のBtoB支援に加えて強化しようとしている、クライアント企業のマーケティング支援に関わっていきます。直近では、データとAIを使って、今期からZOZOグループが始めているZOZOTOWNでの広告販売事業を推進します。

濱渦:アラタナは、グループ内で唯一のBtoB事業の会社なんですね。これまでのサイトや物流面での支援には強みがありましたが、マーケティング領域には十分な知見がないので、その部分で活躍していただきたいと思っています。僕もZOZOテクノロジーズの役員を兼務していますが、野口さんにも同社とアラタナとのハブになってほしいです。

金山:ZOZOテクノロジーズは今後、AmazonにおけるAWSみたいなものを作っていくと思っているんです。当然ZOZOテクノロジーズの仕事はZOZOグループのための研究開発ですが、その過程で生まれたソリューションは、どんどん外部へも提供していきたい。

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ZOZOで磨いたソリューションを外部へ提供

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/04/03 11:21 https://markezine.jp/article/detail/30676

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