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親友とはSnapchatでやり取り、課金にはシビア App Annieが語る、Z世代のアプリ利用実態


 マーケターにとって、現在アプローチ先として注目を集めるZ世代。App AnnieはZ世代にあたる現在16歳から24歳を対象に、同世代のアプリの利用実態に関する調査を行った。本記事では、App Annie Japanの日本ビジネス責任者を務める上村氏が調査結果から印象的なものを紹介する。

Snapchat、Instagram、LINEを使い分けコミュニケーション

――まずApp Annieは、今回どのような形でZ世代のアプリ利用状況を調査したのでしょうか。

 今回行ったのは、Z世代のアプリ利用状況に関する定量・定性での調査です。定量に関しては、App Annieが持つモバイルアプリに関するマーケットデータを、Z世代にフォーカスを当てて分析しました。また、定性に関してはZ世代を対象にしたグループインタビューを行いました。

App Annie 日本ビジネス責任者 上村氏
App Annie Japan株式会社 日本ビジネス責任者 上村 洋範氏

――今回の調査結果で特徴的だった点を教えてください。

 まず、友達とのコミュニケーションで顕著だったのは、友好度によってアプリを使い分けており、その使い分けが他の世代と異なっている点です。具体的には、特に仲の良い友達とはSnapchatで、友達とはInstagramで、そして、学校のクラスなど特定のグループ、知り合いに関してはLINEでやり取りをしていることが調査の結果明らかになりました。

 Z世代以外の方も、FacebookメッセンジャーやTwitterのDM、Eメールなど様々な連絡手段を使い分けていると思いますが、Z世代ではSnapchatやInstagramがコミュニケーションツールとして機能しているのです。

Instagramがあらゆる行動の起点に

――SnapchatやInstagramがコミュニケーションツールとして機能しているというのは、とても意外でした。Instagramは、ハッシュタグ検索や地図検索など情報収集の手段としても活用されていると思いますが、その点はいかがでしょうか。

 情報収集にInstagramを活用することは、Z世代にとって当たり前になりつつあります。今回の調査でも、Instagramがショッピングや飲食、マンガなど、あらゆるジャンルの行動の起点となっている可能性が高いことが明らかになりました。

クリック・タップで拡大
クリック・タップで拡大

 たとえばショッピングの場合、これまでは友達などと実店舗に行って、気に入った商品があればその場で購入するのが一般的でした。しかし、コロナ禍の影響でデジタル上の購買行動が加速し、Instagram上のショップタブのフィードを見てお気に入りの商品を探し、ECで購入するといったソーシャルショッピングが浸透し始めました。

 また、飲食に関しても、これまではグルメサイトなどを参考にしてきたと思いますが、Z世代はInstagramの写真や店舗情報を参考に飲食店を探しています。

 さらにマンガに関しては、4コママンガなどライトなコンテンツをInstagram上で消費しているのが明らかになっています。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/12/02 00:27 https://markezine.jp/article/detail/37269

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