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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

ブログとアフィリエイトから見直す、「個人Web」のパワー(後編)


このコラムでは、「オンラインマーケティング」にまつわるテーマをIT業界のキープレイヤーの方々とチャットを利用して対談をしていきます。今回はアフィリエイト業界の第一人者であり、MarkeZineの「今日からはじめるアフェリエイトマーケティング実践講座」でもお馴染みの和田亜希子氏との対談、後編をお届けします。(前編は、こちらから)

遊談相手
和田亜希子
和田亜希子 (わだ・あきこ)
1994年早稲田大学政治経済学部卒。住友銀行、ライコスジャパン(検索エンジン)、カレン(メールマーケ支援)を経て2001年独立。三井物産「LinkShare」からの受託で、個人アフィリエイト支援業務やアフィリエイトコンテストの開催に携わり、またECサイトのアフィリエイト導入やアフィリエイト・リレーションシップ・マネジメント(ARM)にも従事している。1999年に立ち上げた日本で最初のアフィリエイト専門情報サイト「アフィリエイトINDEX」をはじめ、「Google AdSense(アドセンス)活用講座」「東京ホットスポット情報館」など多数のサイトを運営し、自らもアフィリエイトサイト運営者として活躍。2003年に設立された「アフィリエイト・マーケティング協会」の設立メンバーでもある。ホームページは「WADA-blog」。

著書
『ホームページが楽しくなる!アフィリエイト徹底活用術』 和田亜希子著、翔泳社、2004年7月
『アフィリエイト・マーケティング実践マニュアル』 和田亜希子 著、翔泳社、2005年1月
『ひとつのブログで会社が変わる』 和田亜希子著、技術評論社、2005年11月

ブログはセルフレビューの手段

和田
最近、MONO-PORTALというサイトを立ち上げて、様々な個性をもったレビューブロガーさん達の記事を第三者として大量に読むようになり、少しずつレビュー作成のポイントがわかってきた気がします。
四家
そこが個人的に一番御伺いしたいところで、最初の頃から「個人サイトの活性化」という自分のテーマがあって、追求していくうちにご自身が活性化しちゃって、商社の広報にメール出しちゃって、アフィリエイトをいろいろ手がけていく中で、レビュー力という才能を開花させた。これだけでも凄いんですが、こういう人はまあ他にも何人かいらっしゃるかなと。
和田
はい。
四家
和田さんは、さらに横をつなぐんですよね。ネットワーク力がまたすごい。組織を作ってしまう。アフィリエイト業界関係者のパーティを主催されたりしているし。
和田
謙虚なんですよ(笑)。自分などよりもっとすごい人がいるのに、自分だけが目立っていることは正直不安。あまり突出したがらないタイプなんです。あと、横のつながりというものを持つことは、いい刺激になります。「教える」という立ち居地を作ってしまう人がいます。それはそれで面白いし、挑戦的なことなのですが、自分がそれをやれば、成長は止まると思っています。
四家
あーなんか凄いいいこと聞きました。どこぞの高校の教師のように教える立場に安住しているうちに、自分自身が古くなってしまうわけだ。
和田
そうかも。
四家
たぶんうまい人は、人に教えられることは形式化して手放してしまって、また新しいことに挑戦するんだと思います。「教えるという立ち居地」に安住しないで。
和田
確かに。そのあたりはその時々の「動き」を見る目次第なんでしょうね。
四家
ところで「WADA-blog」はいつからでしたっけ?
和田
登録は2003年12月、本格的に始めたのは翌年2月です。
四家
で、すぐに中毒。もの凄い記事数なんですよね。読者も多いし。
和田
はい。ブログの魅力のとりこになりました。自分の最初のアフィリエイト本がでたのが2004年7月なのですが、実際に本を読んでくれた人がブログでAmazonや楽天のアフィリエイトを使ってレビューを書いてくれ、その力で売った部分も大きいみたいです。当初ネットで4割売れたそうで、出版社としても珍しかったとか。
四家
そうかわかった。和田さんはそのレビュー力でDELL売って ロフトベッド売って いろいろ売っていたわけですが、ブログをやるようになって、和田さん本人が売れたんだ。ブログは和田さんにとってのセルフレビューだし、書籍は和田さんの持つ見識やノウハウを込めたものだったんだし。
和田
ブログってそう、セルフレビューですね。

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/07/12 21:16 https://markezine.jp/article/detail/38

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