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「レシートデータ」の真価とは?顧客分析から新規獲得・リピート創出までマーケティングへの活用事例を紹介

お茶ブランドの「レシートデータ」活用例

 続いて新井氏は、ONEのレシートデータを用いて、企業がどのようにマーケティングに活かせるのかについて事例を交えて説明した。

 とあるお茶ブランドを展開する企業では、リピート購入する顧客としない顧客の傾向を明らかにしようと、デモグラを軸にした分析を行ったが、年代や性別による傾向の差は見えてこなかった。

 そこでONEの持つレシートデータから、リピート顧客の購買傾向を分析したところ、リピート顧客は他のブランドのお茶や水もよく購入していること、一方リピートしていない顧客はコーヒーや甘い飲料、菓子パンをよく購入していることが明らかになった。

 プロモーションや新商品の開発を行う上では、「こうした嗜好を含め、深い顧客理解が重要」と新井氏は強調する。

画像を説明するテキストなくても可
レシートデータから見えるユーザーの購買傾向(クリックすると拡大します)

リピート購入にもつながる「ONE マストバイ」キャンペーン

 また、このお茶ブランドの企業は、ユーザーに向けて商品を販促できる「ONE マストバイ」というキャンペーンを実施した。これは、ユーザーがONEに掲載されている対象商品を購入し、その商品が載っているレシートをアップロードすると、キャッシュバックが得られるというキャンペーンだ。

 キャンペーン期間中の売上増加が見込めるほか、キャンペーン終了後もアップロードされ続けるレシート情報から、顧客の購買行動を長期的に追うことができ、キャンペーン前後の態度変容を分析できる点が特徴だ。

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マストバイキャンペーン前後の変化(クリックすると拡大します)

 上図は、同ブランドの「マストバイキャンペーン」期間前後の動きをグラフ化したものだ。紫の線がキャンペーン期間となる。キャンペーン期間中の購入数が増えているのは予想通りと言えるかもしれないが、注目すべきは、キャンペーン終了後もキャンペーン前より購入数が増えている点だ。これは、ONEのキャンペーンをきっかけに商品を知り、リピートにつながっていることを示している。

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企業が持つ顧客IDとの紐づけも可能

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:WED株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2024/10/16 10:00 https://markezine.jp/article/detail/46963

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