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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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ワークマン公式アプリはなぜ「待望」だったのか? AppApeAward受賞と「顧客シーン起点」の思想

 2025年にローンチした「ワークマン公式アプリ」は、App Ape Award 2025で特別賞「新人賞」を受賞した。購買データの取得や追客を目的とするのではなく、ビジネスの進化とともに多様化するワークマンの商品・店舗・ブランドを、顧客一人ひとりのシーンに合わせて迷わず届けることを目指したアプリであることが取材を通じて明らかになった。本稿では、ワークマンの荻原勇太氏と公式アプリを手掛けたヤプリのCMO・近藤嘉恒氏に、「顧客・店舗・本部」が待望した公式アプリの開発背景と、顧客だけでなく従業員の体験も意識した「CX×EXを掛け合わせた次世代型小売アプリ」の設計思想を聞く。

進化し続けるワークマン、変わらないのは「ワクワク」のDNA

MarkeZine:ワークマンは近年、次々と新業態を立ち上げ、ダイナミックにビジネスを拡大されています。顧客層やマーケティングには、どのような変化がありますか?

荻原:顧客層は作業服を求めるプロフェッショナル中心だった時代から、大きく変わりました。2018年に立ち上げた一般層向けの業態「ワークマンプラス」を皮切りに、「#ワークマン女子」「Workman Colors」などサブカテゴリーを拡大しており、おかげさまで一般のお客様にも広く認知いただいています。

 それにともない、YouTubeやInstagramなどのソーシャルプラットフォームで商品を知っていただく機会もずいぶんと増えました。SNS上での文脈やトレンドに合わせてタイムリーに情報を届けていくことの重要性が高まっていると感じています。

株式会社ワークマン 営業企画部 マーケティング戦略グループ マネージャー 荻原勇太氏
株式会社ワークマン 営業企画部 マーケティング戦略グループ マネージャー 荻原勇太氏

MarkeZine:そのような変化の中で、ワークマンが「顧客体験」において大切にしていることはありますか?業態が多様化しても変わらない、核となるポリシーを教えてください。

荻原:ずっと変わっていないのは「お客様に“ワクワク”を提供するワークマンのDNA」です。以前、「やる気、ワクワク、ワークマン」というキャッチコピーを使っていましたが、今でもそのDNAは社内に根付いています。

 多種多様な商品が置かれている店内には、棚ごとに幅広い用途や機能を持った商品が一堂に会しています。お目当ての商品の隣で、思わぬ商品との出会いが創出されるかもしれませんよね。もちろん、お客様が直感的に理解しやすいように情報は整理しつつも、「発見のワクワク」を大切に、店舗運営を行っています。

ワークマン店内の様子、幅広い用途の商品が並んでいる
ワークマン店内の様子、幅広い用途の商品が並んでいる

MarkeZine:ワークマンは基本的にフランチャイズで店舗展開していますが、このような顧客体験における指針は、スムーズに各店舗へ伝わるものなのでしょうか?

荻原:本部と店舗の連携がシームレスであることも当社の特長です。営業担当であるSV(スーパーバイザー)を介して商品の方針を伝えるなど、各店と密にコミュニケーションをとっています。こうした動きから、店舗と本部が一丸となって魅力ある売り場作りをしています。

顧客・店舗・本部が待望していた公式アプリが好評

MarkeZine:リアル店舗での顧客体験を重視しているワークマンですが、2025年に公式アプリをリリースされました。「App Ape Award 2025」で「新人賞」を受賞するなど注目を集めているそうですが、なぜこのタイミングで公式アプリをローンチすることになったのでしょうか?

荻原:膨大な商品情報や店舗情報を、お客様一人ひとりにわかりやすい形で提供することが最大の目的です。一般的な小売業のデジタル施策では、顧客データを取得してリマーケティングすることを目的にアプリを展開するケースが多いですが、ワークマン公式アプリはいつでもどこでもワークマンの情報を得ることができる「情報の羅針盤」のような場所を目指しています。

ワークマン公式アプリ:Instagramの投稿をアプリ内で閲覧できるようにするなど、日常的にアプリを開きたくなる体験づくりをしている
ワークマン公式アプリ:Instagramの投稿をアプリ内で閲覧できるようにするなど、日常的にアプリを開きたくなる体験づくりをしている

MarkeZine:なぜ、情報提供に特化したアプリを作ろうと思われたのですか?

荻原:サブブランドを増やしカテゴリー戦略を進めてきたことで、「作業服を買いに行きたいけれど、この店舗には売っていないのか?」「色々なブランドがあるけど、私は一体ワークマンのどの店舗に行けばいいのだろう?」といった迷いがお客様側で生じてしまっていました。私たちとしても、お客様一人ひとりに合わせた最適な案内が難しいことを課題に感じていたのです。

 そこで、自分に必要な情報へすぐにアクセスできる、お客様にとっての「情報の集約拠点」が必要だと考え、その手段としてアプリを選択しました。

近藤:顧客の行動や購買履歴を追うことより、スマートフォンという顧客に最も近いところに、ワークマンの「今」が網羅されたメディアを置くことに価値を感じられたのですね。

荻原:はい、お客様自身の「嗜好」や「今その瞬間のシーン」に合わせて、ストレスなく最適な情報へたどり着いていただく――それこそが、ワークマンとして提供すべき顧客体験(CX)だと考えました。

MarkeZine:これまでになかったメディア(アプリ)を新しく立ち上げるとなると、社内の合意形成や店舗の巻き込みにハードルがあったのではないでしょうか?

荻原:前述の通り、ワークマンは部署や店舗が「お客様にこれを伝えたい」という熱い思いを強く持っています。そうした一体感と熱量があるので、「公式アプリを作ろう」となった瞬間、「あの情報も載せられる」「お客様にこうアプローチできる」と、社内全体で期待感が湧き上がりました。

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顧客の悩みに寄り添ったことで生まれた、3つの象徴的な機能

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この記事の著者

安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)

Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社ヤプリ

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2026/06/24 11:00 https://markezine.jp/article/detail/50762

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