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掲載できる1枚を確実に撮るデジカメ撮影術

【デジカメ撮影術】フラッシュの光量が雰囲気を決める


 フラッシュは、暗所や夜間を照らすだけでなく、雰囲気作りや逆光を防ぐ目的でも使用します。どちらの場合も、ポイントは光量の調整です。コンパクトカメラのモード選択で対応可能な場合もあるので、その技法を覚えておくと便利です。【バックナンバーは こちらから!】  

やわらかい光でナチュラルに仕上げる

 野外でなくとも、フラッシュの光量の調節は必要です。たとえば、被写体に直接フラッシュを浴びせて撮影すると、反射が強いため、影が濃く出て、硬い雰囲気になってしまいます。これでは、いかにもフラッシュを使用して撮影しました、という写真に仕上がってしまいます。

 意図的にこうした印象を作り出す場合を除き、一般的には、フラッシュの使用を感じさせない、ナチュラルな仕上がりを目指します。ナチュラルな色調にするには、フラッシュの光をやわらかくする技法をとります。ここでは、2つの技法を紹介します。

 1つめはバウンス撮影です。バウンスは「跳ねる」という意味で、一度、別の物に光を反射させてから被写体に当てる技法です。バウンスした光は散光となり、光量が落ちます。すると、直接被写体に光を当てた場合よりも、やわらかく、より広い範囲を照らすことができるのです。ヘッド部分が動く外付けフラッシュが必要になります。

 もう1つは、ディフューズ撮影です。ディフューズは「拡散」を意味します。フラッシュの発光部に、白い紙状のものを通して発光させ、フラッシュ光を拡散させる技法です。フラッシュ専用のディヒューザーが発売されています。静物撮影では、トレーシングペーパーなどを使うこともあります。

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この記事の著者

瀬川 陣市(セガワ ジンイチ)

フォトグラファー、写真撮影講師。米国ウィスコンシン州立大学等で写真を習得。帰国後、商業写真撮影、フォトカードグッズ制作など広く写真を使った活動をする。旅写真など紀行物撮影を得意とする。企業、団体からのピンポイントに応じた写真撮影講座、執筆を展開中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/09/08 21:42 https://markezine.jp/article/detail/5202

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