スマートフォンディスプレイ広告の主戦場はアドネットワーク
今年3月、「スマートフォン広告市場規模は2013年に1,166億円見込」との調査が発表された(調査:CyberZ、シード・プランニング)。その後も年120~130%増の推移で拡大し、2016年には2,000億円規模へと成長することが予測されている。
「“歩きスマホ”という言葉からもうかがえるように、今やスマートフォンは私たちの生活の中に完全に浸透しました。テレビ視聴やPC利用の時間がスマートデバイスにシフトし、スマートデバイス上での広告接触がますます効果を発揮するようになっています」と話すのは、サイバーエージェントとDeNAの合弁会社であるAMoAd 代表取締役の竹林史貴氏。
同社はスマートフォンアドネットワークで唯一、Amebaとmobageに配信できるアドネットワークを運用している。そして出稿実績の約25%がEC事業者であり、ECクライアントに強い。つい先日には、リターゲティングに厚い実績を持つCRITEOとの提携を発表し、またWebとアプリを横断した新しいリターゲティング商品をリリースするなど、スマートフォン広告市場をリードする動きを見せている。
竹林氏によると、スマートフォン広告市場の拡大に伴い、主に使われる広告の種類が変わってきているという。現在、スマートフォン広告手法の2軸はリスティング広告とディスプレイ型広告である。そして市場の3割弱を占めるディスプレイ型広告のうち、その8割超をアドネットワークが占めているという。以前は純広告をまず確保し、プラスアルファのパフォーマンスを求める目的でアドネットワークが活用されていた。それが今はアドネットワークが逆転しているのだ。
ECにおけるスマートフォンプロモーション“5つの最適化項目”
「アドネットワークの運用については、当社を含め多くの事業者が、購入したいメディアのCPCや投下予算、コンバージョンまですべて把握できる管理画面を用意しています。まずアドネットワークを活用し、効果が高いメディアが判明したら純広告枠の購入を検討する流れが一般的になっています」と竹林氏は現状を解説する。
ではここで、スマートフォンにおけるECのプロモーションの基本的な流れをみてみよう。竹林氏から、最適化すべき項目として以下の5つが挙げられた。
1.ランディングページ
2.申し込みフォーム
3.配信面&サイズ
4.クリエイティブ
5.ターゲティング手法
まずは、ランディングページ。スマートフォン用にサイトを最適化することはもちろん、UIやデザインの検証を重ねることも有効だ。ランディングページの最適化により、AMoAdの実績ではCTRが3倍になることも珍しくないという。「また、スマートフォンは隙間時間に接することが多いので、ページ遷移をなるべく抑え、訴求する商品も絞り込むことがポイントになります」
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