Phybbit(フィビット)は1月31日、「アドフラウド調査レポート2019年1月」を公開した。同調査は、AI搭載のアドフラウド対策ツール「SpiderAF」で解析した約5,946億9,544万にのぼるデータをまとめたものだ。
現在、日本国内でのアドフラウド(広告詐欺・不正広告)の認知度は約25%(2018年 モメンタム調べ)。2017年との比較では5倍以上に伸長しているものの、依然としてアドフラウドに関する情報は少なく、現状を理解している企業も多くはない。
またアドフラウドは、企業のマーケティング資金を無駄にするだけでなく、デジタル広告の信頼性を低下させ、ネット広告業界全体を衰退させる可能性を持っている。こうした背景のもとPhybbitは、同社が行う研究の調査結果を年に2回公開する決断に至った。
今回発表された「アドフラウド調査レポート2019年1月」では、以下の内容に関する調査結果が掲載されている。
- 無効なトラフィック
- 不正OS分布
- アクセス元IPのリージョン分布
- クリックフローディング(広告を表示・クリックしたように偽装する行為)
- インストールハイジャック(マルウェアが広告の表示・クリック・インストールなどを自動で行うこと)
- ファーム(ボットやオペレーターが大量に広告の表示・クリックなどを繰り返し、広告報酬を不正に稼ぐ手法)
- 新規デバイス率
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