SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

【アイレップ北爪&GO三浦対談】スタートアップのマーケに抱く”もどかしさ”とタッグを組んで支える理由

 今年6月に発表されたアイレップ取締役の北爪宏彰氏が推進する「TEAM JAZZ」と、三浦崇宏氏率いるThe Breakthrough Company GO(以下、GO)の事業提携。デジタルマーケティングと事業クリエイティブのトップランナーが、手を組むことになった。同時にアイレップは、GOが設立したスタートアップ向けファンド「GO FUND」への出資も行ったという。両社の提携が広告業界にもたらす新しいパワーとは何なのか。北爪氏と三浦氏に本音で対談してもらった。

科学を重んじるDNAと事業づくりの胆力、どちらも欠かせない

――まずはアイレップ「TEAM JAZZ」とGOとの事業提携の狙いから教えてください。

北爪:同じ業界で働く三浦くんとは、20代の頃から「スタートアップが社会で勝ち残っていくための戦略を練りたい」という話をしていました。三浦くんが何度も口にしていたのは「強い企業をより強くすることも大事だけれど、これから伸びていく人たちをもっとスケールさせたい」ということ。私自身、学生時代に起業していたので、すごく共感したんです。

株式会社アイレップ取締役/TEAM JAZZ代表 北爪宏彰氏
株式会社アイレップ取締役/TEAM JAZZ代表 北爪宏彰氏

三浦:僕がメルカリやCAMPFIREなどのブランディングや新規事業開発を手掛けてきて痛感するのは、“マーケティングにおける品質向上とは、ROIを向上させることに他ならない”ということです。そのためにはデジタルマーケティングが必須だし、GOはそこを厳密に追いかけてこなかったという反省点があります。

 そう考えたとき、科学的根拠を大切にするDNAをもっていて、機械学習やプログラマティック広告のプロフェッショナルたちがR&Dを行いながら精度高くマーケティングを行っているアイレップと一緒に取り組めればと考えました。

北爪:アイレップは広告運用、データ集計や分析の領域に強みがあり、それはまだGOにはないリソースだと思います。一方で、僕たちがGOから学びたいのは戦略、プランニング、PRの力や、クライアントと「0→1」で事業をつくっていく“胆力”の部分。補完し合える相性のいい関係性だと思いました。

三浦:TEAM JAZZにはGOと同じように、アートディレクター、ビジネスプロデューサー、メディアバイイングなどのスペシャリストがそろっています。幅広い領域のプロフェッショナルをフレキシブルに受け入れ、ジャズのセッションのようなカルチャーで仕事をしているところは、共通していますね。

The Breakthrough Company GO 代表取締役 PR/Creative Director 三浦崇宏氏
The Breakthrough Company GO 代表取締役
PR/Creative Director 三浦崇宏氏

“一人三役”のしんどい時期にこそサポートが要る

――アイレップは今回、GO FUNDへの出資も行われました。よりシンプルに、デジタルマーケティングとクリエイティブの面のみで手を結ぶ方法もあったと思いますが、一歩踏み込むかたちとなったのはなぜでしょう?

北爪:スタートアップにおいてマーケティングの支援が一番必要な時期は、立ち上がりのときだと思っています。スケールしてくれば、社内にマーケターを雇うこともできるし、インハウスのマーケティングチームをつくることもできる。有名な広告会社やクリエイティブブティックから「一緒に仕事をしましょう」と、お誘いもたくさんくるでしょう。

 でも、そこまでの道のりが本当に苦しいんですどのスタートアップも一人の社員がマーケティングとPRとセールスマネジメントをやる“一人三役”にならざるを得ず、疲弊してしまう。そういうしんどい時期を、GOとアイレップのハンズオンによるアドバイスをもらいながら資金面でもサポートを受けられたら、格段に乗り越えやすくなるはず。そんなふうに考えていました。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
「大きな仕事は増えたけれど……」三浦氏が感じた歯がゆさ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

石川 香苗子(イシカワ カナコ)

ライター。リクルートHRマーケティングで営業を経験したのちライターへ。IT、マーケティング、テレビなどが得意領域。詳細はこちらから(これまでの仕事をまとめてあります)。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/08/28 08:00 https://markezine.jp/article/detail/33679

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング