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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

MarkeZine Day 2020 Autumn

コロナ禍でも契約数増/オープンハウスの勢いを支える、顧客視点の商品開発とスピード重視のマーケティング

テレビを使った話題作りで、認知度を高める

 さらに、時事ニュースやトレンドをしっかりとキャッチアップした情報発信も、オープンハウスの特長だ。

 たとえば、同社のテレビCMに出演するキャストが結婚を発表した際、公式SNSから「ご結婚おめでとうございます。駅近の土地を用意してお待ちしております」と発信。おめでたい話題だったこともあり、各メディアが取り上げ、情報番組で電話インタビューなどの規模にまで広がった。「旬の話題は、タイミングが重要です。取材オファーをスピーディーに意思決定し、発信のチャンスを逃さずに対応できたと考えています」と加藤氏。

 また同様に、テレビCMのキャストが出演する人気ドラマに合わせてスポットCMを放送したところ、SNSでは大きな反響が生まれたそうだ。こうした積極的な話題作りも、オープンハウス流である。

 なおテレビ出稿は、緊急事態宣言前から社会情勢を踏まえて見直し、4月の予定から5月のゴールデンウィーク明けへと変更した。ここでもスピーディな意思決定が功を奏し、結果として同業他社の出稿が少ない時期に放送され、シェアオブボイスの観点からメリットを得られたそうだ。

主役は商品と営業。マーケティングは後方支援に尽くす

 終わりに加藤氏は、オープンハウスのマーケティングゴールについて言及した。目指すは、「強い商品の認知、そして住宅を検討するときの第一想起となるブランドへの成長」。そのため、プロモーションはインパクトのある話題化を重視し、口コミや「知っている」などの認知向上をゴールとしている。

 「まずは、住宅を検討されていないお客様とも“話題のオープンハウスのサイトをちょっと見てみよう”のような距離感の関係性を作りたい。当社は商品力と営業のメンバーが、とにかく強い。マーケティングのサポートが成約に繋がると信じて突き進んでおります」(加藤氏)

 加藤氏は「今後もスピード感のある意思決定で、情報発信に主体性を持ち、正確な情報を発信していきたい」と語り、セッションを締めくくった。

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/10/21 09:00 https://markezine.jp/article/detail/34535

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