SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

【特集】2023年、マーケターたちの挑戦 ──未来を拓く人・企業・キーワード

メーカーは多様性にどう向き合うか? 次の時代のあるべき姿を探すPanasonic Beautyの挑戦

 ブランドの在り方は、社会にいろいろな変化や示唆を与える。多様性を重んじる流れが世の中全体で強まっている中で、ブランドの進む方向性に大きく関わる“マーケティング”が担うべき役割は小さくないはずだ。この時代の潮流に、メーカーはどう対応していけばよいのか? 多様化を受けて今とりわけ大きな変化が起きている美容市場にフォーカスし、市場をリードするPanasonic Beautyに近年の試みを聞いてきた。

※本記事は、2023年1月25日刊行の『MarkeZine』(雑誌)85号に掲載したものです。

【特集】2023年、マーケターたちの挑戦 ──未来を拓く人・企業・キーワード

2023年、私たちの挑戦(エージェンシー編)
2023年、私たちの挑戦(EC事業者編)
2023年、私たちの挑戦(マーケティングベンダー編)
2023年、私たちの挑戦(SNS/プラットフォーマー編)
2023年、私たちの挑戦(動画/音声メディア編)
経営がパーパスにリードされる状態を目指して。博報堂 藤平氏が目指す、パーパス起点の「整合」
─ メーカーは多様性にどう向き合うか? 次の時代のあるべき姿を探すPanasonic Beautyの挑戦(本記事)
消費者の選択肢が増えすぎた今こそ、ブランド価値の最大化を。ユニリーバ木村氏が語る、これからの戦い方
半径10mのマーケティングへ 「広告だけでは売れない時代」にマーケターに求められる力
ブランド戦略論の第一人者 田中洋氏が見据える視点 二極化するブランド、その背景にあるトレンドを探る
トレンドに惑わされず本質を見きわめるためにすべきこととは? ブランド戦略論の第一人者 田中洋氏の提言
ひとりマーケターになったとき、必要な心得とは?
「にしたん」の4文字の認知度・ブランドをもって次の10年へ。西村社長が仕掛ける2023年の戦略
【注目領域】データの力でOOH市場の拡大へ。LIVE BOARDの牽引で進化するDOOHの現在地
【音部氏取材前編】2023年は自主的な職住一致で消費が変化する
【音部氏取材後編】マーケターに必要なのは洞察力と道具を超えた本質的スキル

男性の美容意識の高まり、美の多様化など大きく変化する美容市場

――はじめに北岡さんのご経歴から教えてください。

 新卒でパナソニックに入社し、2006年から16年ほどPanasonic Beautyの商品企画・開発に従事してきました。主にフェイスケア、ボディケアの商品を担当し、これまでかなりの数の商品に携わってきております。2022年10月からは新設されたビジネスデザイン部に異動し、アプリケーションなどを含めた新規サービスの企画・開発や、商品カテゴリーをまたぐような横串のコンセプトメイキングを行っています。

パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 ビューティ・パーソナルケア事業部 ビジネスデザイン部 部長 北岡慶子(きたおか・けいこ)氏 新卒でパナソニック入社。営業に従事した後、2006年より一貫してPanasonic Beautyの商品企画を担当する。2022年10月にビジネスデザイン部に異動し、現職ではプロダクトブランドを横断した横串での新規サービスの企画開発などに注力している。
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 ビューティ・パーソナルケア事業部
ビジネスデザイン部 部長 北岡慶子(きたおか・けいこ)氏

新卒でパナソニック入社。営業に従事した後、2006年より一貫してPanasonic Beautyの商品企画を担当する。2022年10月にビジネスデザイン部に異動し、現職ではプロダクトブランドを横断した横串での新規サービスの企画開発などに注力している。

――昨今の美容市場の変化は著しいものがあると認識しています。長年、美容業界を見てこられたとのことで、自社や市場が置かれている変化を北岡さんはどのように捉えていらっしゃいますか?

 やはり、コロナ禍の前後で変わったところが大きかったように思います。仕事でもプライベートでも人とリアルで会うことが減った中で、「人から見ていかに美しいか?」ではなく「自分がどうありたいか?」を重視する方が増えました。メイクやファッションに関しても同様で、美に対する生活者の価値観が他人軸から自分軸へ変わってきた、というのがまず大きな変化としてあります。

 男性の美容意識の高まりに関しても、こうした変化が影響しているのではないかと考えています。たとえば、脱毛サロンに通われている男性が年齢問わず増えてきていますが、彼らに脱毛をする理由を聞くと「清潔なほうが自己肯定感が高まるから」「ツルツルのほうが自分自身が気持ちいいから」といった回答が返ってくるのです。他人からの目をまったく気にしていないわけではないでしょうが、自分が求める美しさへ価値観が変わってきていることを実感します。そうして価値観が多様化したこともあり、「男性だって美容してもいいのだ」とさらに美意識の高まりが後押しされているのではないでしょうか。

この記事はプレミアム記事(有料)です。ご利用にはMarkeZineプレミアムのご契約が必要です。

有料記事が読み放題!初月1円キャンペーン中!

プレミアムサービス詳細はこちら

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラスをご契約の方は
・こちらから電子版(誌面)を閲覧できます。
・チームメンバーをユーザーとして登録することができます。
 ユーザー登録は管理者アカウントで手続きしてください。
 手続き方法の詳細はこちら

次のページ
“美”に対する価値観の変化を踏まえ、ブランドメッセージを刷新

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
【特集】2023年、マーケターたちの挑戦 ──未来を拓く人・企業・キーワード連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/01/26 09:30 https://markezine.jp/article/detail/41049

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング