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カギは「流動性」と「多様性」 受容的になることで拡大している現代のファン文化を理解する

ファンコミュニティそのものが拡大している

 今、人が魅力を感じるほとんどのものにファンダムがあります。読者の皆さんの中で「エクストリームアイロニング」というスポーツを知っている方は少数かもしれませんが、こんなニッチなスポーツにも、『ロード・オブ・ザ・リング』のような誰もが知るメジャーなコンテンツと同様にファンダムは存在していて、誰もがデジタル上で気の合うファンを気軽に見つけることができます。

 実際に、調査レポートでは、この数年で各ジャンルのファンダムが顕著に大きくなっていることが報告されており、その伸び率はゲームは+26%、スポーツは+20%、SF/ファンタジーは+19%となっています。また、単純にファンダムに属する人数が増えただけでなく、ファン同士が繋がる方法や、ファンが自ら作成・発信するコンテンツも増え、多様性も高まっています。

 言うまでもなく、このような変化をもたらした大きな要因は、身近なツールやテクノロジーを用いて、国境を越えて人と繋がったり、コンテンツを作ったりすることのハードルが大幅に下がったことにあります。

 ですが、ファンダムの急成長の要因を探るなら、まずは人がファンダムを求める根本的な理由に目を向けるべきです。

人々が「ファンダム」を求める理由

 何かしらのファンであることは、対象がニッチなものであったとしても、隠さなければならない恥ずかしいことではなく、むしろ自慢できるほどポジティブなものになりました。

 たとえば、大人が人気のゲームやキャラクターのトレーディングカードを集めることも、ラグビーオーストラリア代表のワラビーズをサポートすることと同様に受け入れられています。ファンダムというコミュニティが広く受け入れられるようになったことで、人々は批判を恐れずに「自分は〇〇のファンだ」と公言できるようになっているのです。実際に調査対象者の63%は「自分が何かしらのファンであることを誇りに思っている」と回答し、71%は「ファンであることは素晴らしいと思っている」と回答しています。

 また、興味深いことに、5人中4人が他者を通じて自分の趣味を発見しているという数字もあります。ファンダムに参加することで、ファン同士の関係性がより深まるわけですから、これは素晴らしいことです。

 ファンダムの一員になれば、誰もが求める“帰属感”などの社会的ニーズを満たせるだけでなく、多くの感情的欲求をも満たし、自分のアイデンティティを見出すこともできます。他にはない方法で、自分をエンパワーできるのです。

 現に、調査対象となったファンの70%は、ファンダムとそのコミュニティは日常生活の一部であると回答し、ファンになった主な理由として現実逃避、エンパワーメント、コミュニティを挙げています。

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自由にカジュアルに「好き」に情熱を注ぐ「流動的ファン」

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2024/01/10 14:05 https://markezine.jp/article/detail/44107

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