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複数クラブの協賛でブランディング&採用に成功!アイ・テック、清水エスパルス、ベルテックス静岡の事例

 本記事では、採用と企業ブランディングを目的に実施した、鋼材流通商社のアイ・テックのスポンサーアクティベーションについて、実施クラブの清水エスパルス、ベルテックス静岡、そしてアイ・テックのキーパーソンに実施の背景、詳細、得られた成果を聞きました。

地元での企業理解度向上、他地域の認知獲得を目指しスポンサーに

平地:今回の取材では、JSAAで企業賞を受賞した、アイ・テックの大畑さんと森さん、スポンサーアクティベーションを行った清水エスパルス(Jリーグ)の佐藤さん、ベルテックス静岡(Bリーグ)の岩永さんにお話しを伺います。

 最初にアイ・テックのお二人から、清水エスパルスとのスポンサーアクティベーションを行った背景を教えてください。

大畑:清水エスパルスに関しては、Jリーグが発足したときからゴール裏に看板広告を出すなど、ずっとスポンサーアクティベーションを行ってきました。2018年には、ユニフォームの鎖骨スポンサーになっています。

 アイ・テックは創業101年を迎える鋼材流通の企業で、地元では社名の認知があるものの、もっと理解や興味につなげたい思いがありました。アイ・テックのことをより知ってもらうために、スポンサーアクティベーションに取り組んでいるのです。

株式会社アイ・テック 代表取締役社長 大畑 大輔氏
株式会社アイ・テック 代表取締役社長 大畑 大輔氏

平地:企業のことをより知ってもらった上で、営業活動をアシストする、採用につなげるなど、その先には様々な目的があると思いますが、アイ・テックの場合はいかがでしょうか。

大畑:ユニフォームの鎖骨スポンサーを始めてからは、採用面でも効果が出つつあります。「ずっと清水エスパルスを応援していたから、スポンサーをしている地元企業で恩返しをしたい」といった人が面接を受けに来ることもあります。

 営業面に関してもサポーターの中に営業先の人がいてつながりが生まれるといった効果があります。このような様々な面でスポンサーアクティベーションにはメリットがあるので、その効果をより高めていきたいと考えています。アイ・テックは12の工場があり、東日本全域に拠点を持っているため、地元はもちろん拠点のある地域の方にもアイ・テックを知ってもらいたいと考えています。

採用特化のスポンサーアクティベーションを実施

平地:今回受賞した取り組みは、採用に特化した取り組みでしたね。その実施背景も伺えますか。

森:今回受賞した取り組みは、2025年卒の就活生を対象に清水エスパルス、ベルテックス静岡とコラボレーションしたインターンを実施したものです。現在私が所属する総務部では、数人で労務管理を含めた人事業務を行っており、スポンサーアクティベーションを絡めた採用活動は実施できておりませんでした。

 このままではもったいないと思い、当時はオンラインでグループワーク型のインターンをメインに行っていたのですが、学生に響くような参加のきっかけを創れないかと考えていました。そのときに、スポンサーの契約内容にブースが出せることを思い出し、学生と一緒にブースの出展内容を考えるグループワークを取り込めば良いのではと、今回受賞した企画を立案しました。

株式会社アイ・テック 総務部 森 宇宙氏
株式会社アイ・テック 総務部 森 宇宙氏

平地:インターンの具体的な内容についても教えてください。

森:大学生の新卒採用の社員の多くは全国に34拠点ある支店に配属となり、営業を担当してもらいます。そのため、大学3年生向けに営業の業務を知ってもらう内容のインターンを実施しました。

 業務内容や会社の説明を1日かけて行い、その後アイ・テックをアピールするために清水エスパルスとベルテックス静岡の試合でどのようなブースを運営するかディスカッションし、発表してもらいました。

平地:採用活動にスポーツチームを絡めるのは珍しいと思うのですが、大畑さんは提案を聞いたときにどう思いましたか。

大畑:採用に関するノウハウは余りない中で、おもしろいアイデアが出てきたと思いました。採用活動に関して他にも良いアイデアをもらったこともあったので、まずは実施してみたほうがいいと伝えました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/10/23 08:30 https://markezine.jp/article/detail/45511

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