音だけでも動画以上に顧客との関係構築が可能
MZ:今後、クライアントの課題解決にSpotify広告をどのように活用していきたいと考えていますか。
林田:現在、YouTubeのような動画媒体においても画面を小さくして視聴するなど、映像に依存しない視聴スタイルが増えています。このような状況において、音声だけでも効果的に伝わるコンテンツの重要性はさらに高まるでしょう。今後もメディア設計とクリエイティブの両面でアップデートを重ねながら、新たな施策を展開していきたいです。
三浦:現在は動画コンテンツを使った広告配信が主流となっており、飽和状態にあります。そのため、せっかく広告配信を行っても受け手の印象に残りにくい状況であると言えるのではないでしょうか。
そんな中で音声広告は、没入感が非常に高くユーザーのパーソナルなスペースにより深く入り込むことができるメディアです。そのため、「お邪魔させていただく」という姿勢のクリエイティブやアプローチは求められますが、それらさえしっかりと気を付けてコミュニケーションが取れれば動画以上に強い関係値を構築することにつながります。
もちろん、リーチを補完する意味での動画広告は依然として重要ですが、今回のプロジェクトのように、音声広告を主軸に据え、動画はそれを補完する位置付けとして設計を行うというアプローチも有効なのだと感じています。
「モーメント」と「クリエイティブ」の一致がリスナーの心を捉える
Spotify担当者:今回のサントリー様の事例では、「モーメント(帰宅時)」と「クリエイティブ」の両面でリスナーの心を的確に捉えることができ、今後の音声広告の先駆的な取り組みとなったと感じています。
今回は声優の起用がリスナーにとって違和感のない素晴らしい広告体験とつながりましたが、他にもSpotify広告では音楽の活用やアーティストの起用など、音声メディアならではの様々なアプローチが可能です。
とはいえ、企業様の中にはこれまで音声メディアの活用に取り組んだことがなく、クリエイティブ制作に不安を感じるという方も少なくないでしょう。そんな企業様に向けて、当社ではCreativeLab(クリエイティブラボ)という組織が音声クリエイティブ制作をサポートしています。
Spotifyでは、自社の制作スタッフが、音声素材の収録や音声起点でのクリエイティブのイメージ・スクリプト制作を支援。音声広告の作成に対する知見がない方でもSpotify広告の実施が可能です。まずはお気軽にお試しください。
Spotify広告には、まだ開拓されていない可能性が多く存在しています。Spotifyの配信環境であればたとえばASMRのような表現手法も可能ですし、立体的な表現を用いることで、よりリアリティを持って世界観を演出できます。さらに、テレビCMの世界観の延長戦上で音声コンテンツを活用するなど、他メディアと組み合わせて相互補完させる展開も可能です。広告主の皆様と一緒に、聴き手の心を動かす革新的な広告体験を探求していけたらと思います。