時間単位の分析で特定番組の効果を可視化
──Adjustを活用して具体的にどのようなことを行ったのか、お聞かせください。
高原:2024年5月に放映したテレビCMの効果はもちろん、同時期に走っていたWeb広告キャンペーンのパフォーマンスに与えた影響をAdjustで可視化しました。
高原:テレビCMの放映期間は約2週間でした。マーケターの皆さんは当たり前にされていると思いますが、放映中および放映後にWeb広告のCVRやCTRの変化を分析したり、検索広告においてはインプレッション数やブランド名の検索数の推移を確認したりしました。
AdjustのDatascape(※)を活用することで、大きな枠組みでの比較だけでなく、時間単位での詳細なデータ分析が可能となり、特定のメディアや番組の効果を把握することができました。
※Adjustを活用して収集したデータを分析するためのアナリティクスダッシュボード。ブラウザ上で動作し、大量のデータを簡単に集計・フィルタリング・可視化することが可能
高原:Datascapeのダッシュボードでは、X軸とY軸を柔軟に入れ替えることができ、目標数値の設定も直感的に行うことができます。複雑な操作を必要とせず、ライトな使用感でデータの可視化が可能です。
また、ダッシュボード単位での共有機能も使いやすいと感じます。プロダクトマネージャーや経営層など、異なる立場のメンバーに対して、カスタマイズしたダッシュボードを作成して共有することができるのです。通常であればTableauなどの専門的なツールを要する可視化や共有が、Adjustでは簡単に実現できます。その点が、業務効率の向上につながっているのではないでしょうか。
高橋:Datascapeは、高原さんのように高度な分析をされたい方のニーズにも応えられる高機能なアナリティクスダッシュボードです。直感的なUIが使いやすく、お客様が確認されたいレポートを徹底的に作り込むことが可能です。
テレビCMの放映前後でWeb広告のCVRは約130%に
──テレビCMの放映前後で、Web広告のパフォーマンスはどのように変化しましたか?
高原:CVRの改善が顕著で、約130%の向上が見られました。これにより獲得数も増加し、コスト効率の改善にも成功しています。
Webサイトへの流入数をGoogle Search Consoleのデータで見ると、テレビCMの実施前と比較して300%以上の増加が見られました。現在もテレビCMの放映前と比較して140%程度の水準を維持しており、認知度が一段階上がったことを実感できています。
また、テレビCMのクリエイティブをWeb広告にも流用したのですが、当初は効果に懐疑的だったものの、実際には良好な成果が得られました。もちろん、クリエイティブにさらなる改善の余地はありますが、テレビCMのクリエイティブがWeb広告領域でも有効に機能することは、ポジティブな驚きでした。
AdjustのDatascapeを活用することで、ミクロレベルでのデータ分析と、マクロレベルでの全体的な成果報告の間を柔軟に行き来できたことは、特筆すべき点として挙げられると思います。
Adjustのアナリティクスツール・Datascapeで何ができるのか、詳細や実際のデモをご覧になりたい方はAdjustのサイトからお問い合わせください。