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Adjustと追うアプリマーケティング最前線(AD)

症状検索エンジン「ユビ―」のアプリマーケ テレビCMの放映前後でWeb広告のCVRは約130%増に

Ubieが会員登録を必須としないワケ

──UbieではAdjustの「TrueLink」を活用して、ユーザー体験の向上にも取り組まれたそうですね。TrueLinkがどのようなものなのか、教えていただけますか?

高橋:TrueLinkは、ユーザーの環境や状況に応じて最適なコンテンツへの誘導を実現するリンクです。iOS端末かAndroid端末か、アプリをインストール済みか未インストールかなど、様々な条件に応じて適切な遷移先を設定することができます。

高橋:たとえばアプリ未インストールのユーザーに対しては、アプリストアへの誘導を行うか、あるいはWebサイトへ直接誘導するかを選択できます。さらに、アプリ未インストールのユーザーがアプリストアからアプリをインストールして起動した際に、ユーザーが直前に閲覧していたコンテンツと同期したコンテンツを表示することも可能です。この技術は一般的にディファードディープリンクや遅延ディープリンクと呼ばれますが、Web to AppのUXをより良いものにしたいと考えるお客様からのニーズが特に高い機能です。

 また、アプリインストール済みのユーザーに対しては、直接アプリを起動させ、特定のアプリ内コンテンツにユーザーをダイレクトに誘導することが可能です。このように、ユーザーの環境や状況に応じた最適なコンテンツ誘導を実現するための仕組みとしてTrueLinkは活用されています。

高原:当社では、FirebaseのDynamic Linksのサービス終了をきっかけにTrueLinkを導入しました。ユビ―の特徴として、多くの生活者が最初にWebサイトで利用を開始し、その後アプリに移行するという行動パターンがあります。アカウント登録なしで気軽に利用できる点を評価してくださる生活者が多くいらっしゃるため、体調不良で今すぐ情報を必要としている方に対して、登録を必須とすることは私たちとしても避けたいと考えています。

 このような状況下では、Webでの利用体験をアプリへとスムーズに引き継ぐことが重要となります。そこで、TrueLinkを症状検索後の結果ページやサイトのヘッダーなど、複数の箇所に実装しました。これにより、たとえば「頭痛い」というキーワードを検索した生活者がWeb版のユビ―にたどり着き、ユビ―のアプリに移行したとします。すると、アプリで頭痛に関する情報が引き継がれているイメージです。

 技術的な限界により、完全な履歴の引き継ぎや無期限の情報保持は困難です。ただ、TrueLinkのおかげで体調不良という緊急性の高い状況に置かれた生活者に対し、会員登録やLINE連携などの手続きを必須とせず、それでいてWeb→アプリの体験の連続性を向上できていると考えています。

ユーザー分析の精緻化を進めて「新しい当たり前」をつくる

──最後に、今後の展望をお聞かせください。

高原:3点に分けてお伝えします。まずは、地上波テレビでの広告展開を通じて一定の効果が得られた現状を踏まえ、マーケティング施策のさらなるスケールアップを目指します。

 そして、ユーザーモーメントの可視化を含む、分析の精緻化を進めたいです。生成AIの活用や、アプリ内の詳細なユーザーデータとAdjustのデータを組み合わせた、より高度な分析体制の構築に取り組みます。さらに、アプリ外も含めたシームレスな体験の創出を目指しています。様々な事業会社やメディアとの連携を通じて、より自然な形でのサービス提供を検討しているところです。

 既存のジャンルに属さない新しいサービスとして、どのように体験とブランドを形作っていくかが重要な課題です。「新しい当たり前」を創造する仕事だからこそ、Ubieのマーケティングには大きなやりがいを感じています。0→1を得意とする方や、チャレンジングな環境を求める方にとっては、魅力的な仕事と言えるのではないでしょうか。

高橋:Adjustとしては、グローバルが目指す「自動化」に向けた機能開発を進めつつ、現場でクライアントのニーズを丁寧に汲み取り、そのニーズを機能開発に反映させるつもりです。

 これまでも、日本のクライアントからの声を受けて、CTV広告リアトリビューション計測(CTV広告による既存アプリの再起動や再訪問の計測)機能を実装しました。たとえば、大手ECアプリや有名ゲームアプリのCTV広告を視聴して、新規にインストールするユーザーは少ないと考えられます。むしろ「そういえば久しぶりにあのサービスで買い物をしよう」「久しぶりにあのゲームをやってみようかな」といった、既存ユーザーの再起動や再訪問を促す効果がCTV広告には期待できるはずです。

 このように、クライアントの声に耳を引き続き傾けることで、真に必要な機能を見極め、開発するベンダーであり続けたいです。

レポート「モバイル計測の未来」では、次世代のアトリビューションと分析方法について解説しています。将来にわたってアプリの成功を実現するためにも、レポートの詳細ページから時代を先取りする方法をご覧ください。

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:adjust株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2025/01/31 10:30 https://markezine.jp/article/detail/47715

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