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『MarkeZine』(雑誌)

第109号(2025年1月号)
特集「2024→2025 キーパーソンによる予測と展望」

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【新年特集】2024→2025 キーパーソンによる予測と展望

生成型AI「Grok」の搭載と縦型動画の強化 進化するXの今

 TwitterからXへと名称を変え、一つのソーシャルメディアからイノベーションを起こすテクノロジー企業に生まれ変わったというX。同社の最新アップデートと2025年に向けた動きに迫る。

※本記事は、2025年1月刊行の『MarkeZine』(雑誌)109号に掲載したものです

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生成型AIの搭載、動画サービスの拡充に注力

──対ユーザーにおいて、2024年に取り組んだこと、目玉のアップデート内容について教えてください。

 Xは、一つのソーシャルメディアから、人類の進化に貢献するイノベーションを起こすテクノロジー企業に生まれ変わりました。特に力を入れた領域は二つで、AIと動画です。AIに関しては、生成型AIのGrokを搭載し、X上の会話を簡単にまとめたり、画像を生成して投稿できるようになったりと、Xの利用体験を大きく進化させています。今後検索との統合もさらに進み、Xの検索がより便利になります。

 Grokは関連会社であるxAIが開発していますが、10万台のGPUを搭載した世界最大規模のトレーニングクラスターを開設し、急速に学習を進めており、主要なベンチマークで競合に迫っています。

X Corp.Japan株式会社 代表取締役 松山 歩氏 1999年東京大学工学部卒。1999年から2005年までは広告会社にて営業を担当し、インターネット広告の提案活動を推進。2006年から2014年までは、日本マイクロソフトにて、広告事業部門の部長として主に広告会社様担当組織をリード。2014年にTwitterJapan入社後は広告主担当部門の部長として主に、消費財、通信業界等を担当。2019年からは執行役員、広告事業本部長として、国内大手広告主様担当部門をリードし、顧客中心主義の組織構築、業務運用体制の構築に従事。2023年4月から現職。
X Corp.Japan株式会社 代表取締役 松山 歩氏
1999年東京大学工学部卒。1999年から2005年までは広告会社にて営業を担当し、インターネット広告の提案活動を推進。2006年から2014年までは、日本マイクロソフトにて、広告事業部門の部長として主に広告会社様担当組織をリード。2014年にTwitterJapan入社後は広告主担当部門の部長として主に、消費財、通信業界等を担当。2019年からは執行役員、広告事業本部長として、国内大手広告主様担当部門をリードし、顧客中心主義の組織構築、業務運用体制の構築に従事。2023年4月から現職。

 また、動画サービスの強化については4時間までの長尺動画縦型全画面動画など、さらにサービスを拡張してまいります。同時にプレミアムコンテンツの強化も図ります。2024年には『怪獣8号』のリアルタイム配信や、複数ドラマのフル尺配信を行いました。『ニューヨークジャックX』など、Xオリジナル番組の強化にも取り組んでいます。

 また収益配分ルールを根本的に変更し、インプレゾンビ対策も行いました。利用者の安全性確保についても取り組みを加速。闇バイト問題に対しても検索結果画面で注意喚起を行う対策を取っています。

──対ユーザーにおいて、2025年に仕掛けようとしていることを少しだけ教えてください。

 Everything Appの実現に向けて大きく進化する一年になると考えています。

 生成型AIであるGrokの進化により、さらにXが便利に使えるようになります。USではペイメントサービスが開始される一年になるでしょう。

 また、何か大きなスポーツイベントや文化的なイベントがある際に、関連する情報が集約されたイベントポータルの取り組みも日本でローカライズし、推進していきたいと考えています。Xは大きなイベントに関する会話が集まる場所ですので、イベントの主催者などと協力し、イベントの情報を発信したり、盛り上げたりする場所としてXをもっと有効活用すれば、ユーザーにとってとても便利だと考えています。USではNFLポータルが非常に好評だと聞いています。

 日本のエンジニアと日本の利用者に最適化した機能も次々と実装してまいります。長文の予約投稿、#勤労感謝の日で投稿したユーザーへの“お疲れ様です”というようなトーストメッセージの発信など、細やかですが気の利いたサービスをどんどん増やしていきたいです。

Xに搭載されたAIアシスタント「Grok」
Xに搭載されたAIアシスタント「Grok」
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2025/02/04 09:30 https://markezine.jp/article/detail/48014

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