※本記事は、2025年1月刊行の『MarkeZine』(雑誌)109号に掲載したものです
【新年特集】2024→2025 キーパーソンによる予測と展望
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─ 広告会社からクリエイティビティ・プラットフォームへ 博報堂DYグループの展望とそれを支えるAI活用
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─ AI領域で好走するサイバーエージェント、2025年はインターネット領域で独自サービスの確立を目指す
─ グループ再編を経て、主戦場を拡張するオプト 注力する「LTVマーケティング」でのビジョン(本記事)
デジタルマーケティングから主戦場を拡張
オプトが2024年から掲げているテーマは「LTVM:LTV(顧客生涯価値)マーケティング」です。
我々の考えるLTVマーケティングとは、企業とエンドユーザーの持続可能な関係性の構築を目指すもの。エンドユーザーをより幸せにしつつ、企業の事業成長も実現するための循環を創っていく形です。これまでオプトが主戦場にしてきたデジタルマーケティングにおける「CPA○○円で新規顧客を○○人獲得する」といった世界観とは大きく異なるビジョンを掲げています。
日本の人口動態を見ても、新規顧客との取引を増やし続けるという従来のマーケティングが頭打ちになってきているのは明らかです。そのような中、今マーケティングで求められているのは「エンドユーザーとつながり続けること」ではないでしょうか。企業の皆さまからお聞きする課題感も、予算や数値目標ありきのものではなく「どんなテクノロジーを使い、どうやってエンドユーザーとつながり、何を成し遂げられるのか」といった本質的なものに変わってきている感覚があります。
デジタルマーケティングの支援を事業の柱としてきたオプトですが、デジタル広告の運用だけでは、クライアント企業やエンドユーザーを十分に満たせていないという焦燥感がありました。オプトの持つテクノロジーやデジタル領域の強みを活かす「次の一手」として考えられたのが、LTVマーケティングや、それを実現するためのCX(顧客体験価値)開発です。2024年4月のグループ再編を皮切りに、「デジタル広告だけではなく、LTVマーケティングをリードするオプト」として再スタートを切りました。
2024年は主語を「エンドユーザー」に定め、多様なメンバーを集めて基盤を整えつつ、企業とエンドユーザーにとって意味のあるものを作り実証していく、そんな生まれ変わりの1年となりました。