ビジョン・パーパスを体現する「progista」
MarkeZine編集部(以下、MZ):はじめにシック・ジャパンの事業全体における「progista」プロジェクトの役割や立ち位置を教えてください。
疋田:progistaはシック・ジャパンのビジョン「日本で最も革新的なビューティグルーミングカンパニーを目指す」および、パーパスである「ビューティグルーミングを通して一人でも多くのお客様にワクワク感と幸せを感じて頂ける毎日を届ける」を体現するブランドです。

当社は約30年、日本でシェービング市場シェアNo.1を貫いてきました。そして、私達は長らく自社をシェービングカンパニーであると定義してきました。しかし、身だしなみを整えるシェービングは大切なことですが、それだけでは、お客様にわくわく感を伝えられないと考えました。グルーミングを通して人の気持ちをも変えたいという思いから、カミソリやシェービングの知見と男性市場の優位性にビューティー要素を追加し、もっと多くの方にワクワクを届けられる「最も革新的なビューティグルーミングカンパニーを目指そう」と2022年8月に舵を切りました。
ビューティーは見た目だけでなく内面も変える力があると考えています。シェービング前後の肌ケアに加え、ボディケアにもカテゴリーを広げ、男性にもっとビューティーを楽しんでいただくための会社として、シェービングを起点としたスキンケアのラインナップ商品やルーティーンを提案しようとprogistaプロジェクトが始まったのです。
各ステップを踏むことで効果をしっかり感じてもらう
MZ:では、改めてprogistaをご紹介いただけますか。
ファーマノフスキー:progistaは男性用トータル・グルーミングケアブランドです。ラインナップは、シェーバー(ホルダー)、シェービングフォーム、フェイスウォッシュ、スキンブースター(美容液)、コスメティックウォーター(化粧水)、ミルキーローション(乳液)です。日々のシェービングという行為を、スキンケアのスタート地点と捉えたまったく新しい発想から生まれた、シェービングから始まるスキンケアを提案するブランドです。

MZ:最近はタイパ重視など、手数を減らしたいニーズもある中で、あえてケアを重ねるブランドを出した狙いはどこですか。
ファーマノフスキー:オールインワンには手軽さのメリットがありますが、それでは補えない良さがステップケアにはあります。カミソリ負けを防ぐシェービング剤、シェービング後にしっかりと鎮静させる薬用美容液、潤いを満たしながら蓋を閉じる乳液など、シェービングをするスキンケア意識の高い男性にステップごとの効果を実感していただこうと、このラインナップを揃えています。
MZ:名前にも意味が込められているのですか?
疋田:はい。progistaという名前は、「Professional」と「Logist(研究者)」を掛け合わせた造語です。Schickがずっとこだわってきたロジカルな考え方と、シェーバー(カミソリ)のプロフェッショナルであるというメッセージを盛り込んでいます。