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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Online

MarkeZine Day 2026 Spring

【Qoo10×日本テレビ】TikTok活用の現在地。UGCを生む仕掛けと、現場が自走できる運用内製化

 広告・マーケティング領域において、いまだ多くの企業が本格活用への一歩を踏み出せなかったり、明確な「勝ち筋」を見出せずにいたりするTikTok。その圧倒的な認知力と拡散力を味方につけ、着実に業績へと繋げているのが、総合ECモールの「Qoo10」と日本テレビ放送網だ。「MarkeZine Day 2026 Spring」で開催されたセッションでは、SNSトレンドに精通するオプトの野嶋友博氏がモデレーターを務め、Qoo10のモラーノ絢香氏と日本テレビの栗原甚氏が登壇。プラットフォームの本質を捉えたUGC戦略から、200以上のアカウントを自走させる内製化体制まで、マーケティングにおけるTikTok活用のポイントを語り合った。

Qoo10と日本テレビ、2社のSNS活用全体像とTikTokの位置づけ

野嶋:このセッションでは、黎明期からTikTokを積極的に活用されてきたQoo10と、多くの番組で網羅的にSNSを活用されている日本テレビの2社から、TikTok活用のポイントを学んでいきたいと思います。まずは、各社どのような目的・位置づけでTikTokを活用しているのか、教えていただけますか?

パネルディスカッションでモデレートを務めたオプト野嶋さん
株式会社オプト プラットフォームサクセス本部 専門役員 野嶋 友博氏
2015年オプトに入社。SNSを中心とした広告運用に携わる。2021年より、営業および広告運用組織の部長に就任し、EC・教育・人材業界をはじめとするクライアントを担当。2022年より、戦略・戦術プランニング組織を立ち上げた後、2025年1月より、プラットフォームサクセス本部専門役員に就任。

Qoo10・モラーノ:Qoo10は、2018年にeBay(米国)体制後の日本事業を開始しました。今でこそ若年層女性顧客からの認知率は8割を超えていますが、当時はゼロから認知を高めていくことが必要な状況で、フルファネルの露出を図ってきたという経緯があります。そんな中で、TikTokもフルファネルマーケティングの一環として、2019年に活用をスタートしました。

野嶋:TikTokが日本に上陸したのが2017年秋ごろだったので、相当早いタイミングで活用を始められたのですね。その頃は、TikTokが日本で本格的に普及していく前の、まさに黎明期だったかと思います。

Qoo10・モラーノ:そうですね、2019年当時はMAU450万くらいだったと記憶しています。元々Qoo10はモバイル中心に設計・最適化しているサービスです。OOHやWeb広告、テレビCMなど幅広く広告を展開はしていますが、モバイル中心だからこそ、若年層が日常的に使う「縦型動画」というコミュニケーションを軸に据えてきました。

 TikTokに関しては、広告という枠を超え、ユーザーと繋がる場所として戦略的に活用してきました。具体的には、「TikTok=企業と生活者の顔が見える場所、双方向の声が集まる場所」と位置付けており、ブランドとユーザーが対話できる“コミュニティ”として運用しています。

モラーノさん
eBay Japan合同会社 戦略マーケティング室 部長 モラーノ 絢香氏
慶應義塾大学卒業後、IT/メディア/総合コンサルティングファーム戦略部門等勤務経験を経て、2018年のeBay体制後、同年9月にeBay Japanに入社。 Qoo10事業のBrand Marketingを主に、Qoo10とメガ割の認知拡大を推進。戦略マーケティング室にて、4つのチーム(Branding, Affiliate, Alliance, Design)をリード。2022年10月以降、同職。

野嶋:続いて、日本テレビのSNSコミュニケーションを統括されている栗原さんに、日本テレビのSNS活用におけるTikTokの位置づけをうかがえますか?

日本テレビ・栗原:はい。私は現在、日本テレビの番組SNSの全コンテンツを監修しているチームにいます。公式YouTubeも含めると、合計で200以上のアカウントがあります。

 SNS活用の目的は、普段テレビにあまり触れないスマホ世代の入り口を全方位でカバーすること。最近は、テレビ局に入社希望の若者でさえ「家にテレビを置いていない」なんて言う人が多いんですよ(笑)。そんな中で、「こんな面白い番組があるんだよ」と情報を届けるには、やはりスマホでのタッチポイントを増やすのが一番ですから、各番組でSNSは積極的に活用しています。

栗原さん
日本テレビ放送網株式会社 コンテンツ戦略局マーケティングセンター シニアアソシエイト 栗原 甚氏
『ぐるナイ・ゴチになります』『行列のできる法律相談所』『踊る!さんま御殿』『伊東家の食卓』など、これまで数多くの人気バラエティー番組を手がける。企画・総合演出・プロデュースした『¥マネーの虎』は海外へフォーマット販売し、現在世界184の国と地域で放送中。アメリカ版『SHARK TANK』(ABC)は【エミー賞】のリアリティ番組部門で「最優秀作品賞」を5回受賞。日本のテレビ業界ではレッドカーペットを歩いた、唯一の日本人クリエイターである。現在、日本テレビの全コンテンツのYouTube/SNSの戦略アドバイザリー業務を担当する演出・プロデューサー。

 ただ、実際には番組ごとにファン層も違えば、KPIや環境も全く違います。そのため、どのSNSを活用するかは基本的に番組側の意向を優先しています。大事なのは、最終的にコンテンツを見てもらうことですから。たとえば、TikTokアカウントを開設していない番組でも「特番の時だけ日本テレビの公式TikTokアカウントを活用する」など、柔軟に対応しています。

日本テレビ番組公式SNS(※一部抜粋)
日本テレビ番組公式SNS(※一部抜粋)

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この記事の著者

三ツ石 健太郎(ミツイシ ケンタロウ)

早稲田大学政治経済学部を2000年に卒業。印刷会社の営業、世界一周の放浪、編集プロダクション勤務などを経て、2015年よりフリーランスのライターに。マーケティング・広告・宣伝・販促の専門誌を中心に数多くの執筆をおこなう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/05/07 08:00 https://markezine.jp/article/detail/50557

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