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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Autumn

マーケティングOSのアップデート

「メディア配分」という発想すらなくなる?横山隆治氏が考える「AIで進化した広告の姿」

「広告を当てる」前提のルール・最適化はなくなる

 さらに重要なのは、この最適化装置に「必ず何かを当てる」というルールを設定してはいけないということです。

 誰に・どんな接点で・どんなタイミングで・どんなクリエイティブを当てるか。その選択肢の中には当然、「今は何も当てない」がなければなりません。むしろAIによる最適化が進めば進むほど、この「何もしない」という選択の重要性が見えてくるでしょう。もっと言うと、AIは競合ブランドの出稿、SNSでのサウンド状況、世の中のムードを観測して、自社ブランドの広告を最適化するでしょう。

 今この瞬間に企業側から働きかけることが、企業と生活者との関係にとってプラスなのか、逆にマイナスとなるのか。筆者が「(広告の)最適な間」と呼びたいのは、このことです。広告を当てる精度だけではなく、広告を当てない精度を上げる。これはAI時代の広告において、意外に大きなテーマになるのではないでしょうか。

プロモーションの最適化から、4Pの最適化への移行

 そして、ここまで来ると「広告」という言葉自体が少し狭く感じられてきます。マーケティングOSが判断するのは、「次にどの広告を出すか」ではなく、「この生活者との関係において、企業は次に何をするべきか」です。

 広告を出すのか。商品そのものを体験してもらうのか。価格を変えるのか。売り場を変えるのか。コンテンツを提示するのか。他者の評価や評判に委ねるのか。あるいは、何もしないのか。

 ここまで選択肢を広げて初めて、プロモーションの最適化から「マーケティングの最適化」に移行できる。そして、この瞬間に4Pがつながってきます。

 Product、Price、Place、Promotionを最初から別々の箱として扱うのではなく、誰に・いつ・どのような価値を・どのような条件で・どのような接点を通じて提示するのかしないのか。これを一つの意思決定として思考する装置が、新マーケティングOSなのです。

 それはもう広告と言えるものではなくなるかもしれません。そこに至って初めて広告とは何かを、マーケターは問われるでしょう。

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この記事の著者

横山 隆治(ヨコヤマ リュウジ)

横山隆治事務所 代表取締役
ベストインクラスプロデューサーズ 取締役 ファウンダー
トレンダーズ 社外取締役

1982年青山学院大学文学部英米文学科卒業。同年、旭通信社(現・アサツー ディ・ケイ/略称:ADK)に入社。インターネット広告がまだ体系化されていなかった1996年に、日本国内でメディアレップ事業を行う専門...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/08/25 07:00 https://markezine.jp/article/detail/77379

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