サイバーエージェントとエイベックス・デジタルは昨年12月、サブスクリプション型(定額制)音楽ストリーミングサービスの開発・運営を行新会社「AWA株式会社」を設立したが、そのウェブサイト(http://awa.fm/)がついに公開された。「COMING THIS SPRING」のメッセージとともに、アプリ画面も紹介されている。
音楽の定額制ストリーミングサービスは、日本上陸がささやかれていたSpotifyが、先日ソニーのゲーム機プレイステーションとの連携を発表。また、LINEも「LINE MUSIC」サービスを予告しているが、詳細は明らかにされていない。
今年はこうしたサービスが次々と本格展開を始める年になりそうだが、CDからダウンロード、そして定額制ストリーミングサービスが従来の音楽ビジネスのデジタル化のプロセスだとすると、現在は別の動きも生まれている。
たとえば、SoundCloudでは音楽の作り手たちが日々作品を公開し、互いの作品をリミックス。フォローするファンのタイムラインにはすぐさまその作品がポストされ、共有される。YouTubeも音楽を聴くために動画を見るというニーズにフォーカスし、広告なしに動画を楽しむことができる月額有料サービスとともに新アプリ「YouTube Music Key」のベータ版をリリース。また、P2Pのファイル共有サービスBitTorrentのBitTorrent Bundleを使ってアルバムをリリースする大物アーティストも出てきている。日本の「Maltine Records」などネットレーベルの動きも活発だ。商品としての音楽の流通の変化だけでなく、クリエイティビティも含めてそれをどう伝え享受するか。音楽の世界ではさまざまな試みが現在進行形で続いている。
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