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シェア拡散されるブランドストーリー

大型オウンドメディア終了のワケとは? SNS時代の最新オウンドメディア戦略

 毎回、その時々の時流に合わせ、コンテンツがシェア拡散される理由を分析してきた本連載。今回はインターネットの黎明期から、デジタル・コミュニケーション施策の中心として位置づけられてきた、オウンドメディアのソーシャルメディア時代におけるあり方について考えます。

大型オウンドメディアの相次ぐ終了

 こんにちは、スパイスボックス副社長の物延秀(もののべ しゅう)です。その時々の時流に合わせ、コンテンツがシェア拡散される理由を分析してきた本連載。過去記事では、国内で最もシェア拡散した様々な広告事例に関する解説のほか、広告に限らず映画、音楽、選挙、メディアなど、幅広い視点でコンテンツがシェア拡散される理由や背景を紐解いてきました。(連載記事の一覧はこちら)。

 今回は、企業のコミュニケーションには欠かせない存在となったオウンドメディアについて取り上げます。

 オウンドメディアとは、ご存知の通り企業自身が運営するメディアのこと。企業と生活者の継続的なつながりを作るマーケティング施策の一つです。生活者に伝えたい情報を直接自社のWebサイトなどで提供しようと、2000年代後半に入ると大型のオウンドメディアが次々と登場しました。

 これらのサイトは、ポイントによってユーザーの“囲い込み”を行い、ユーザーが繰り返しサイトを訪れたくなるゲームやリッチな動画コンテンツなどを提供し、生活者とブランドのつながりを作り出していました。

 オウンドメディアを持つ企業は、このようなユーザーメリットを提供することで競合他社と差別化を図ることができ、オウンドメディア構築はマーケティング戦略上も重要施策として位置づけられてきたのです。

 しかし2015年頃から、国内大手企業が手がけるオウンドメディアの終了が度々発表されています。広告・マーケティング業界では知らない人がいないほどの大規模サイトまでが終了に追い込まれている現状は、2000年代半ば頃からはじまった企業と生活者をつなぐオウンドメディアを中心としたコミュニケーション施策に大きな転換期が訪れたことを表しています。

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この記事の著者

物延 秀(モノノベシュウ)

スパイスボックス 副社長。2006年スパイスボックス入社。プロデューサーとして大手企業のデジタル・コミュニケーションをワンストップで支援し、2012年以降はソーシャルメディアを中心とした「共感」と「話題」を生むコンテンツのプランニングとプロデュース、自社ソリューション開発を統括。2016年に事業統括責任者および執行役員に就任。2017年より現職。自社サービス:インフルエンサーマーケティング支援「TELLER」、コンテンツマーケティング支援「BRAND SHARE」、ROI分析プラットフォーム「THINK」、自社メディア:「newStory」自著:『新ヒットの方程式』~ソーシャルメディア時代は、「モノ」を売るな「共感」を売れ!~(宝島社)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/12/18 09:00 https://markezine.jp/article/detail/27599

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