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エージェンシーに聞く、広告運用現場の改革最前線(AD)

同じROASで工数半減 トランスコスモスとShirofuneに聞く「統一指標」による効果測定と最適化

CPA20%削減 連携できるデータと媒体は拡大中

佐橋:キャンペーンが大量にあるアカウントではShirofuneの自動運用で運用工数を抑制し、攻めの業務に工数をシフトさせることで、獲得単価をマイナス20%ほどに抑制できたケースもあります。正直そこまで大きな効果が出るとは驚きでした。これからはクライアントの成果を高めるための1手段として、テクノロジーを上手く活用して時間を最適配分することが重要と考えております。

菊池:Shirofuneは熟練の広告運用者が一生懸命に行っている広告運用を自動で実現するものなので、既に力を入れて取り組んでいた場合は効果を維持したまま工数が削減されるという結果になります。あまり広告運用に時間をかけて取り組めていなかった場合であれば、自動運用することで成果が上がることになります。

 広告主の方が広告代理店を選ぶ際の観点としても、トランスコスモスさんのように最新のテクノロジーを最も使いこなし、それによって自らの提供サービスを進化させている会社が最も成果を一緒に出せるパートナーになると言えるかと思います。

 そうした意味で、代理店選定の際にはShirofuneを既に使っているテクノロジーに明るい会社なのか否かはぜひ確認いただけると良いかと思います。

菊池氏

──他にも紹介しておきたいShirofuneの便利な機能や今後新たに追加する予定の機能はありますか。

菊池:最近のアップデートでCPAを用いた運用ができるようになりました。たとえばGoogleアナリティクスやその他計測データ上でのCPAやROASの上限値を設定すると、自動でその獲得効率を守った運用ができます。これを全部自動でできるのは、画期的ではないかと思います。

佐橋: Googleアナリティクス以外の計測ツールとも連携できるコネクターも便利ですよね。

菊池:そうですね。計測ツールとしてAPI連携しているのはいまのところGoogleアナリティクスだけですが、コンバージョンコネクターというサブソリューションを使うことで他の計測ツールやCRM、CSVによるメールの取り込みなどのデータも連携させることができます

 パラメータを振って、そこにコンバージョン数や売上が付くような仕組みであればどんなデータでも連携できます。世の中の広告効果計測の仕組みはほぼその形なので、自動化できないケースはないのではないかと思います。

 たとえばCRMツールから商談の状態や売上といったデータを吸い上げ、媒体やキャンペーンがどれだけ売上に貢献したかということも自動で紐付けることができます。

 さらにAPI連携できる広告媒体を増やすことにも力を入れています。最近ではTikTok広告にも対応し、現在主要広告配信プラットフォームとしては7つとAPI連携ができるようになりました。現在はMicrosoft 広告との連携に向けて動いているところです。

連携する媒体
クリックすると拡大します

菊池:また、メディアコネクターというサブソリューションを活用頂くと、ShirofuneがAPIで連携していない広告媒体のデータもすべて自動で取り込むことができます。

 すべての広告成果データとすべての広告媒体配信データをShirofuneで一元化できるようにすることに価値があると考えています。

広告運用支援からさらに「一歩先の支援」へ

──トランスコスモスとしての今後の取り組みやクライアント支援の展望についてお聞かせください。

佐橋:引き続きShirofuneを活用していきたいと思っています。というのも、複雑化するユーザー行動に対して適切なコミュニケーションを取ろうと思ったら、自動化のテクノロジーなしにはワークしないからです。新たに増えた広告媒体に対応するためにも工数やランニングコストがかかるので、運用が自動化されることでチャレンジもしやすくなります。

 また社内のメンバーに対して、工数が削減されることはクライアント企業の成長に向けた支援に一層注力でき、成果に大きく寄与できるということもきちんと伝えていきたいと思っています。我々も成果を高めて、マーケティング領域などより幅広いレイヤーでクライアントの成長に貢献できるようになっていきたいです。

──Shirofuneとしては、どのような展望をお持ちですか。

菊池:「広告運用のインフラ」としてより価値を発揮していくために、広告主とエージェンシーでの協働のあり方を進化させていくことができたら良いと考えています。

 具体的には広告配信データのハブとしてShirofuneの画面を広告主と共有してもらうことで、広告主とエージェンシーが同じデータを見て、一緒に分析しながらより良い施策を打っていけるような形です。

 これまでは媒体管理画面もしくはBIツールに頑張ってデータを入れる形しかなかったと思いますが、媒体管理画面では媒体統合データがなく、BIツールではサマリーのようなデータしかなく細かく分析できないといった課題があり、決して状況把握・分析に適した環境とは言えなかったのではないかと思います。

 そこをアップデートできれば、広告主とエージェンシーは共通データを元にした活発な議論を通じてより強固なチームとなり、より良いマーケティング戦略を立案・実行できるのではと思っています。エージェンシーにとってはタフな面があるのは理解していますが、顧客第一主義を掲げてこういった環境を構築していけるエージェンシーが次に成長していく企業になるのではと思います。

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この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2023/02/21 12:18 https://markezine.jp/article/detail/40857

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