SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

I-neのインフルエンサー施策を支える分析力 発見タブ上位を掴むためのデータと関係構築

定量分析を基に導き出した発見タブ上位表示の指標

MZ:より具体的なお話として、貴社が展開する「Aquall」のプロモーション戦略について伺いたいです。ブランドの特徴から教えていただけますか?

平尾:Aquallは髪のダメージケア需要の高まりを背景に2023年4月に誕生したブランドです。明るい髪色を楽しむ一方で、ダメージが気になるという方が増えてきたことに加えて、コロナ禍によって心のつながりや潤いが不足していたことから、乾きやすい髪と心の潤いを提供することを目指し開発しました。

MZ:AquallのプロモーションではSNSをどう使い分けていますか?

平尾:今回のプロモーションではZ世代の方をメインターゲットとして想定しました。Aquallの発売時期の施策においては、Xでは美容開拓層からの鮮度の高い情報発信やバズコンテンツの創出を目的とし、一方Instagramではトレンドの商品として認知してもらうために発見タブの上位表示を狙いました。こうしたプラットフォームごとのアプローチやアルゴリズムの分析、効果検証についてはAnyMind様にご相談しながら行っています。

 発見タブの上位表示には特に力を入れていたのですが、アルゴリズム分析のための情報が少なく、正確に狙っていくのが厳しい状況でした。そのため、AnyMind様が提供するインフルエンサーマーケティングプラットフォームの「AnyTag」を活用して分析を行いました。

 アルゴリズムが常に変化する中で、情報を自分達でタイムリーにキャッチして施策に活かしていくことは非常に難しくなっています。AnyTagを活用することで、AnyMind様から新しい情報をいただき、常に新たなチャレンジができる状態を作り、信頼できるレポートを用いてPDCAサイクルを回しながらナレッジを貯めたいと考えました

木村:AnyTagでは、過去の実績などに基づいたインフルエンサーの選定やキャンペーン実施時における投稿のリアルタイムレポートなどのサービスを提供しています。インフルエンサーマーケティングの効果測定を定量的に行い、その分析を選定やレポーティングに活かすことで、指標のご相談から効率的かつ継続的な施策運用まで支援しているのが特徴です。施策の効果検証は社内の複数ブランドを横断して行うことも可能です。このように分析のリソースが削減できるため、クライアントのご担当者様は戦略や具体的な施策の検討に時間を割くことができます。

 今回のAquallの支援ではこのAnyTagを活用し、Instagramの発見タブ表示のアルゴリズム分析や重要指標の設定、最適なインフルエンサーの選定をご提案しました。実際のアルゴリズム分析では、発見タブの上位に表示されている投稿のインサイトを調査し、他のブランドの戦略結果を考慮した上で主要指標を決めました。主にInstagram上のシャンプーや、トリートメントのカテゴリーにおいて上位表示されている100以上の投稿を基に分析を行い、共通点を探しました。その結果、発見タブに表示するための重要指標として「imp率」と「保存率」を設定しました

媒体の特性に合わせて投稿内容を大幅に変更

MZ:InstagramとXでの施策で、起用したインフルエンサーや具体的な投稿内容についてご説明いただければと思います。

平尾:先述の通り、今回は重要指標の一つとして投稿の保存率を掲げていました。そこで、ユーザーの皆様に保存してもらうために我々が伝えたい商品の価値と、ユーザーがヘアケアに求めていることのすり合わせを細かくAnyMind様と行いました。

 ブランド視点だけだと当たり障りのない言葉を作ってしまいがちだと思っていますし、引きのあるワード作りはAnyMind様やインフルエンサーを頼りにしています。

 また、インフルエンサー起用の条件と投稿内容はプラットフォームごとの目的に沿って変えています。Xでは、先述の通り美容開拓層による共感からの拡散を目的としました。ワード開発が得意なインフルエンサーを起用し、髪の内側から潤い多角的にダメージケアができるシャンプーである点を魅力に感じてもらうために言葉での訴求を行いました。

 一方、Instagramでは、商品の機能性と流行りの商品であることのZ世代へのアピールを狙いました。文字入れ投稿や文字で静止画を描くのが得意な方やZ世代から支持を得るライフスタイル系で顔出し投稿をされている方を起用し、商品の特徴や使用感に関する投稿を行っていただきました。

実際の投稿(写真左:X、写真右:Instagram)

次のページ
熱意を伝えた結果、エンゲージメント率は14%超え

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

佐々木 もも(ササキ モモ)

 早稲田大学卒業後、全国紙で約8年記者を経験。地方支局で警察や行政を取材し、経済部では観光や流通業界などを担当した。現在は企業のオウンドメディアの記事企画や広報に携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:AnyMind Japan株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/11/30 12:00 https://markezine.jp/article/detail/43604

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング