「Bing」「Copilot」のアップデートによるユーザー体験の進化

──対ユーザーにおいて、2024年に取り組んだこと、目玉のアップデート内容について教えてください。

　2024年、マイクロソフトは検索エンジンのBingとAIアシスタントのCopilotについてそれぞれアップデートを実施しました。

　Bingは、7月に新機能「Bingジェネレーティブ検索」を試験的に導入。ユーザーの検索クエリを理解し、AIが関連する情報を集約して動的に回答を生成することで、よりパーソナライズされた検索体験を提供し、ユーザーの多様なニーズに応えています。

　Copilotは10月に大型のアップデートを実施し、ユーザー体験をよりシンプルでパーソナルなものにするよう変更しました。これによって、直感的なデザインでテキストや音声を通じた自然な会話を行うことが可能となりました。Copilotの会話数は前年比で2倍以上増加し、広告のクリック率は69%向上、コンバージョン率は76%高くなっています。特にモバイルでは、Copilotと従来の検索を組み合わせた利用が2.5倍以上増加しました。

──対ユーザーにおいて、2025年に仕掛けようとしていることを少しだけ教えてください。

　2025年も引き続き、ユーザー体験の向上につながる機能改善を重ねていきます。Copilotにおいては、チャットの回答、すなわちユーザーに提供する情報の関連性に重点を置き、さらなる品質の向上を図ります。一例として、チャット内に掲載される広告が、Copilotのシンプルなレイアウトに違和感なく組み込まれるようにすることで、より自然な会話の流れを作り出すことを目指します。

　こうした取り組みはCopilotだけにとどまらず、Bing、Microsoft Edge、MSNなどのマイクロソフトが提供するあらゆる消費者向けプロダクトやサービスにおいても同様で、これまで以上に自然でパーソナライズされた、一貫性のあるユーザー体験の創出を目指していきますのでぜひご期待ください。