BLSデータを活用し、オンターゲット率を20%→94%に
──具体的な取り組みの効果や成果を教えてください。
大畠:ニッチな商材のブランディングを行った案件で、成果が得られました。認知率が10%未満の食品商材で、複数のターゲットデータを使った配信とブランドリフト調査を実施したところ、顕在層は認知リフトが高いものの購入意向が低く、一方で潜在層は認知・購入意向ともに高い結果が出ました。
クライアントと協議し、「顕在層はすでに他の商品を使用している可能性が高く、ハードルが高い」と仮説を立て、潜在層に予算を集中させる戦略に切り替えました。「UltraImpression Ad Manager」で細かい配信設計を行った結果、潜在層において約30%の認知率、そのうち70%以上の購入意向を獲得。さらに改善を重ねて効果を1.3倍に高めることができました。
──他にも事例はありますか?
大畠:ある嗜好品のターゲティング事例もあります。当初、興味関心データを使用した配信のオンターゲット率は約20%と低かったのですが、ブランドリフト調査の結果をもとに新たなセグメントを構築。「UltraImpression Ad Manager」で配信したところ、オンターゲット率を94%まで高めることができました。
──これらの成功要因はどこにありますか。
小原澤:セルフサーブ型プラットフォームの良さを存分に生かしていただいた点です。Supership様の独自分析と、「UltraImpression Ad Manager」のリアルタイムに効果を見ながら簡単に運用調整できる強みを掛け合わせることで、高い効果を生み出せています。
小野:「UltraImpression Ad Manager」は、データ分析に詳しい企業様にとっては細かな設定ができる一方で、インストリーム動画広告施策の実施が初めての企業様にも、様々な側面からサポートできます。動画広告に特化してきた経験から、ベストプラクティスや事例のご提供をはじめ、国内企業ならではの対応の速さや説明のわかりやすさも強みです。

ブランディング以外にもインストリーム動画広告で成果を
──今後の展望や展開をお話しください。
山田:TVerなどのインストリーム動画サービスの利用シーンは今後拡大していくと見込まれ、オフラインからデジタルへシフトする流れも加速するでしょう。私たちはこれまでの運用知見を活かし、広告配信からユーザーのロイヤル化支援まで、一貫してサポートできる体制を強化していきます。
特に、データドリブンに計測・活用・転用できるデータを蓄積しながら運用を最適化することが重要と考えており、事前の分析段階から広告施策の実行・改善までを総合的に支援していく所存です。
大畠:見せ方も重要だと考えています。インストリーム動画広告はテレビCMと比較して、視聴スタイルが異なります。インストリーム動画は能動的な「専念視聴」であるため、広告の受け取られ方も変わってくる点は見逃せません。
広告のフォーマットやコンテンツ化も検討していく必要があり、UltraImpression様と連携しながら、ブランドリフト調査で効果を検証し、生活者にとってより良い動画広告体験を創造したいと考えています。
小野:ブランド効果だけでなく、直接的なレスポンスを期待される広告会社やアドバタイザー向けに、新たな取り組みも進めています。最近では、TVer内の広告においてクリック率を高めてLPへの遷移率を向上させる新フォーマット「Ultra Action Booster」を開発しました。インストリーム動画広告は視認性が高いため、クリッカブルな領域を拡張することで、質の高いユーザーアクションにつなげることができます。
従来ブランド広告のイメージが強かったインストリーム動画広告も、商品購入や資料請求といった直接のアクションにも効果を見出せると考えているため、今後も開発を進めていきたいです。

図中にある右上・左下赤枠の領域のようにクリッカブルのボタンの設定できる。その他、画面全体や画面上部をクリッカブル領域とすることも可能だ。
プレミアムコンテンツのリーチ力・高い視聴完了率で、多くのユーザーにメッセージをしっかり訴求できる!