これまで、ロシアにおける電通の営業活動は、ロシア最大のメディアセールス会社ビデオ・インターナショナルの広告子会社であるスマート・コミュニケーションズを通じて行われてきた。しかし、ロシア経済の急速な発展に伴い、クライアントの広告活動が急拡大したため、電通独自の営業拠点を築き、日系企業を始めとするロシアでのビジネス拡大を目指すことになった。
新会社設立にあたっては、オランダ・アムステルダムに持株会社として電通スマート・ホールディングス(DSH)を電通が51%出資して設立し、DSHがビデオ・インターナショナルからスマート・コミュニケーションズの持分を取得することで、100%子会社の電通スマートとする。CEOには、現スマート・コミュニケーションズCEOのアレクサンダー・ロマノフ氏が就任する。
ゼニス・オプティメディアの世界広告費予測(2008年10月発表)によると、ロシアの広告市場は2007年の89億5700万US$(世界13位)から、 2010年には161億1000万US$(世界6位)へと急成長することが見込まれている。
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